現地調査やデータベースに基づく日本語(方言や敬語、音声等)の特徴について分析し、教育現場に援用することに関心を持っています。三重県内で行った方言調査の結果に基づく授業や敬語の誤用に関する歴史的な観点からの授業を児童や生徒を対象に行っています。「今日の授業は理解できた」や「説明にすごく納得した」等の感想を授業を行った際に受けることがあり、これを励みに活動を継続しています。また、人権と教育(教育学部共通開講科目)の担当を通じて、教員を目指す学生に、人権意識を深めてもらえるよう努めています。
三重県内の方言調査を行った際は、各地の小学校で、:地元の教員や学生による授業実践を行い、教育現場と研究成果を共有できるよう努めています。また、方言調査の結果は、テレビやラジオ、新聞等の各メディアに発信し、SNS等で好意的な反響を得ています。敬語に関する小学校や中学校における連携授業で使用した指導案について、実際に、教育現場(高校等)での活用が可能である旨の報告も受けています。
方言や敬語の内容に加えて、早口言葉や効果的な朗読の仕方についても、研究を深め、教育現場に生かして頂けるよう努めたり、メディアから発信したりして行きたく考えています。三重県内の外国人を中心とした人権問題についても取り組んで行きます。
福井県生まれ。大阪大学大学院文学研究科・博士後期課程より、2002年に三重大学教育学部国語教育講座に赴任(講師)。2014年より三重大学教育学部教授。