人間の精神のはたらきとして「知・情・意」が挙げられます。英語学習では、これらすべてが大事です。特に最後の2つ「感情」と「意思」に関わる心のはたらきが私の関心対象です。生涯英語学習者として、また英語を教える経験の中でこの2つの心のはたらきに興味を深めていきました。英語学習の道に足を踏み込んだ先生方や学習者に寄り添って考えていくことが研究の動機付けになっています。
英語学習や英語教育での躓きを問題視せずに冷静に見つめどのような状況にあり、どの段階にあるのかを分析し、個々のケースごとに次への段階への動機づけのストラテジーを提案することは、長期的視点から学習効果を高めることになります。
英語教育、英語学習の方法が多様化しています。学習者の必要とする英語力のレベルも同様です。各人が英語を「学習」の対象としてだけではなく自分の表現の一部として、自立して付き合っていけるような教育を考えていきたいです。