現在の日本の教育は、先生たちが「教えること」に熱心になりすぎているように感じます。結果、つながりの見えない断片的な知識を子どもに覚えこませたり、他方で教えにくいことは避けていって、先生たちは、これから生きる子どもたちにとってあまり意味を持たない知識ばかり持たせているのではないでしょうか。学校で習った知識のかなりが大学に入学してはがれていきます。青春を勉強に削られたにもかかわらず、なにも残りません。今メインとしている研究の1つは、子どもたちが主体的に学ぶことができるゲーミングという手法の可能性について検討しています。
世の中を主体的にとらえ、考えるクリティカルシンキングの力をどのような子どもが伸ばしているのかについて検討してきています。また、主体的に考えるゲーミングはどのようなものか、あるいは青年期の学生がなにに悩んでいたりするのかについて、研究しています。
クリティカルシンキングを身に着けるために、どういった関わりが重要なのかなどについて検討していきたいと思います。
広島大学教育学部卒業、松山大学経営学部、三重大学教育学部教授(現)
四日市市青少年問題協議会
博士(心理学)