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ダイズ研究を通じて

長菅 輝義

教授

生物資源学研究科附属施設

附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター

附帯施設農場

研究分野: 作物学

nkiyoshi(AT)bio.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

カテゴリ

キーワード

  • 農業
  • 大豆

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    日本の食糧自給率は低く、多くを海外に依存しています。しかし、海外情勢の激変で輸入も難しくなりつつあり、食糧確保が脅かされ始めております。日本は、農作物を栽培するのに必要な気温や降水量に恵まれた世界的にも珍しい気候を有しており、この機会にもう一度日本での農業を見直し、少しずつでも活性化に繋げていきたいと考え、日々の教育・研究活動に努めております。

  • 成果、活用例

    自給率が極めて低いダイズは、日本で栽培することがとても難しい作物です。この原因の一つに体(栄養成長)が必要以上に大きくなり過ぎる点が挙げられます。詳しく調べた結果、気温に対する栄養成長の鋭敏な応答を介して栄養成長が盛んになることが分かりました。また、品種によっては子実生産に必要とされる光を十分に与えても、それが逆にストレスになっていることも分かりました。これらの情報も踏まえて、三重県内でのダイズ栽培の課題等も調査し始めております。

  • 今後の展望展開

    ダイズ栽培を改善していくためには、ダイズそのものの特徴を把握することと、ダイズの成長に適した土壌条件を明確にすること、この双方が必要なことが分かってきました。土壌の改善は農作物栽培と環境保全の双方に寄与するため、今後はダイズの成長特性や栽培方法の研究を通じて食糧生産と環境保全の双方に取り組んでいきたいと考えております。

  • 主な研究業績・作品等

    • Nagasuga, K., Umezaki, T., Environ. Cont. Biol., 57:113-117, 2019
    • 長菅輝義,梅崎輝尚 ,31: 1-9、2019
    • Nagasuga, K., Murai-Hatano, M., Kuwagata, T., Plant Prod. Sci., 14: 22-29, 2011

    ダイズ畑での調査

    土壌温度処理実験

  • 略歴

    福岡県生まれ。生物資源学研究科准教授を経て2019年より教授。2020年よりFSC附帯施設農場の農場次長。

  • 社会とのつながり

    日本作物学会広報委員、日本作物学会東海支部幹事などを務める

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • まちづくりの課題
    • 教育の課題
    • 環境への課題
    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題