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有用な構造を持つ物質を形成する粒子を見つける

鳥飼 正志

准教授

工学研究科

物理工学専攻

量子工学

研究分野:  

torikai.masashi(AT)mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 物理
  • 液体
  • 結晶
  • 構造形成

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    世の中のさまざまな物質は、原子・分子といった微粒子から構成されています。こういった構成粒子が互いに力を及ぼしあうことによって相対的な位置を決定して物質の構造を作り上げ、その物質の特徴的な性質を生み出しています。このような構成粒子間の相互作用と、それらが多数集合して構成する物質の性質との関係を明らかにする理論的研究をしています。

  • 成果、活用例

    これまでの研究で、粒子間の相互作用とそれらが構成する物質の構造とを関係づける理論的枠組みを構築しました。特に、物質の構造に関する情報から粒子間の相互作用の情報を得る実用的な方法を確立しようとしています。この方法が確立すれば、応用上必要となる性質を持った物質を効率的に生成するための重要な手がかりが得られることになります。

  • 今後の展望展開

    粒子間の相互作用とそれらが構成する物質の構造とを関係づける理論的枠組みは完成しても、この理論から実用に足る結果を導き出すにはさまざまな近似が必要です。今後はもっとも精度の良い結果が得られる近似法を探し、最終的には産業面で本研究の結果を活用できるものにしたいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Masashi Torikai, Journal of Chemical Physics 142 144102 (2015)
    • Masashi Torikai, Journal of Physical Society of Japan 90 024603 (2021)
    • Masashi Torikai, Journal of Statistical Physics 148 345 (2012)

    人為的にデザインした粒子間相互作用ポテンシャルを持つ粒子によって自発的に形成されたカゴメ格子

    正方、ハニカム、カゴメ格子を自発的に形成する粒子間相互作用ポテンシャル

  • 略歴

    福岡県出身。2003年九州大学理学府博士後期課程修了。2003-2007年三重大学工学研究科助手、2007-2020年同助教、2020年-同准教授。

  • 社会とのつながり

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題