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オンデマンドメタマテリアルでサステナブルなスマート社会の実現に貢献します。

松井 龍之介

准教授

工学研究科

電気電子工学専攻

電子物性工学

研究分野: 有機エレクトロニクス

matsui(AT)elec.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 有機エレクトロニクス
  • メタマテリアル
  • テラヘルツ
  • ナノフォトニクス
  • 超高速分光

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    従来の光学の常識を大きく覆すメタマテリアルの基本的な概念が1990年代の終わりに確立され、従来は机上の空論とされてきた光学効果が続々と現実のものとなっています。メタマテリアルの設計では電気回路の考え方がベースとなっており、まるで共振回路を設計するような考え方でメタマテリアルの電磁波に対する共鳴応答をデザインすることができます。様々なオンデマンドメタマテリアルを提案・開発し、サステナブルなスマート社会の実現に貢献します。

  • 成果、活用例

    有機エレクトロニクスやメタマテリアルの概念に基づいて、テラヘルツアクティブフィルター、指向性テラヘルツ電磁波放射源の提案、周波数選択的なメタマテリアル電波吸収体などを実現しました。また、シングルボードコンピューターや3Dプリントなどの身近なツールを活用して、誰でもが利用可能な光セクショニング光学顕微鏡の開発やオープンソース化にも取り組んでいます。

  • 今後の展望展開

    様々なIoT機器類が既に身の回りに溢れていますが、スマート社会が進展する中で、EMCの問題が顕在化する場面も今後増えてくるかもしれません。メタマテリアルの概念を活用すれば、目的に応じた光学材料・素子を高い自由度で実現できますので、EMC対策にも有効であると考えます。課題・要望(無茶ぶりでも)などを頂ければ、それを解決できるようなオンデマンドメタマテリアルを提案・開発したいと考えます。

  • 主な研究業績・作品等

    • 松井龍之介「メタマテリアルの設計、作製と新材料、デバイス開発への応用」(株)技術情報協会、第6章第7節「積層メタマテリアルの近接相互作用を活用した動的メタマテリアル」pp.391-402 (2022).
    • Tatsunosuke Matsui, Shun Taniguchi, Kosuke Yoshida, and Hiroshi Murata, "Reflection-less frequency-selective microwave metamaterial absorber", OSA Continuum 4(8), pp. 2351-2363 (2021).
    • Tatsunosuke Matsui and Daigo Fujiwara, "Optical sectioning robotic microscopy for everyone: the structured illumination microscope with the OpenFlexure stages", Opt. Express 30(13), pp. 23208-23216 (2022).
  • 略歴

    福島県生まれ、京都市育ち。2003年日本学術振興会特別研究員(2年間)。2004年大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻博士後期課程修了。同年ユタ大学物理学科博士研究員。2007年三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻助教授、准教授。POLIMI, Istituto Italiano di Tecnologia(イタリア)、オーストラリア国立大学(オーストラリア)、アデレード大学(オーストラリア)でそれぞれ1〜数ヶ月の在外研究経験あり。

  • 社会とのつながり

     

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題