ロボットや自動車など現在の我々の日常生活において、電子制御された機械システムは身の回りに多数存在します。電子機械システムが人にやさしく、役に立てるようになることを目的とした研究を行っています。このためには、人の行動を電子機械システムが理解することが重要となります。人間行動を収集し、解析を行い、人間の行動を数値モデル化することで、システムが人を理解し、人にやさしく、役に立つようになると考えます。
ドライバーの運転行動を収集し、人のような運転を行う自動運転車両の制御システムの構築を行うことで自動運転車両の乗り心地改善が可能であることを示しました。また、自動車の運転支援システムにおいて、ドライバが親しみやすい運転支援をどのようにすれば実現できるかを検討し、インピーダンス制御を用いた操舵支援システムを提案したり、ドライバーが情報を把握しやすい情報伝達ディスプレイについての研究を行いました。
電子機械システムがさらに、人にやさしく、役に立つようになるためには、人の行動をさらに深く理解する必要があります。そのために、ディープラーニングなどの各種技術を取り込み、より高精度化した人間行動のモデル化実現にむけ研究を推進しています。また、人と協働する電子機械システムの開発を行っている企業と共同研究をすることで、世に多数の人の役にたてる電子機械システムを送り出していきたいと考えています。