教授
医学系研究科
生命医科学専攻
臨床医学系講座
研究分野: 脳神経外科学
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は脳卒中の1つですが、脳卒中の中でも最も予後が悪い病気です。くも膜下出血後では遅発性脳虚血と呼ばれる特有の病態が生じ、予防あるいは治療可能な重大な予後不良因子として注目されています。しかし、現状ではその病態は十分には解明されておらず、有効な治療法もないのが実情です。
くも膜下出血後の脳損傷の発生や改善が、テネイシンC、オステオポンチン、ペリオスチンなどのマトリセルラー蛋白によって制御されることを世界で初めて報告し、国際学会賞などを受賞してきました。
我々の研究成果をくも膜下出血だけでなく、その他の病気に伴う脳損傷の早期診断法(バイオマーカーとしての活用)や脳機能改善に繋がる新たな治療法の開発へと発展させたいと考えています。
<学歴・研究歴>
1990年 三重大学医学部卒業、三重大学医学部脳神経外科学講座入局
1997年 三重大学大学院医学系研究科卒業、脳血管攣縮と脂質過酸化反応の研究にて学位取得
1998年~遺伝子学的手法を用いた脳血管攣縮の病態解明に関する基礎研究
2007年~米国ロマリンダ大学メディカルセンター脳神経外科に留学、脳血管障害研究班のチーフとして従事
<職歴>
1990年~三重県や大阪府の関連施設で脳神経外科医として従事
2012年~三重大学大学院 脳神経外科学教授 就任
日本脳神経外科学会 (評議員・代議員・中部支部会理事など)、日本脳卒中学会 (評議員・代議員)、日本脳卒中の外科学会 (評議員・代議員)、SAH/スパズム・シンポジウム (世話人・2020年度会長)、日本脳神経外傷学会 (学術評議員)、日本動脈硬化学会(評議員)、日本脳ドック学会(評議員)、日本老年脳神経外科学会(世話人)、日本脳卒中協会 (三重県支部長)、東海くも膜下出血研究会 (代表幹事)、日中脳神経外科連盟 (世話人)、Brain Edema Society (Advisory Board)、など
日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・脳卒中指導医、
日本脳卒中の外科学会技術指導医、日本救急医学会認定ICLSインストラクター、
日本脳神経外傷学会指導医、など