准教授
医学系研究科
生命医科学専攻
臨床医学系講座
研究分野: 脳神経外科学
脳血管内治療は脳卒中や脳血管障害に対して必要不可欠な治療法で、ますますニーズが高まることが予測されます。血管内治療は低侵襲な治療法ではありますが、デバイスの操作が原因で重篤な合併症を起こすこともあり、デバイスを適切に扱う技術の習熟が必要な治療法です。そこで、デバイスの手元の操作がどのように先端まで伝わってその挙動をもたらすかメカニズムを解明したいと考えています。
デバイス操作が原因で影響をおよぼす血管の特徴はたくさんあります。血管形状の特徴は3次元の脳血管造影画像などから、またデバイス挙動については、術中の2次元の脳血管造影画像、血管モデルからなど様々なデータから分析を行います。
実験装置の構築,実体血管モデルによる実験と数値計算によるシミュレーションの統合,2次元画像から3次元位置推定手法考案など,予備研究を行ってきました。
血管と治療デバイス間の力学的メカニズムを解明することで、安全で確実な脳血管内治療を行うための技術習得に役立て、ゆくゆくは脳血管内治療領域におけるロボット支援の臨床導入に活用できると考えています。
平成6年 三重大学医学部卒業、三重大学医学部脳神経外科学講座入局、三重県や大阪府の関連施設で脳神経外科医として従事
平成17年 プラチナコイルに被覆したテネイシンCはラットの動脈瘤モデルの内腔の器質化を促進し管腔のサイズを縮小する研究にて三重大学大学院 医学博士取得
平成21年 人工栓塞物について特許を取得
平成23年~St.Luke’s Roosevelt Hospital Center,Center for Endovascular Surgeryに留学、血管内手術の分野における脳血管系の機能的解剖の理解および脳血管疾患の治療デバイスの開発に従事、令和4年6月、准教授就任
・第21回日本脳神経血管内治療学会 優秀論文賞 金賞
・第29回日本脳神経血管内治療学会 優秀JNET論文賞 金賞
・第34回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会 JNET論文賞金賞
・JNET/脳血管内治療 2020年優秀査読者賞
脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳神経血管内治療学会指導医