私は県下の多岐にわたる医療機関に在籍し、その間にトランスレーショナルな(橋渡し)研究能力を培いました。独創的で実臨床に直結する研究をmottoとしており、私の主要論文の多くは自身の発案がその発端となっています。
特徴ある診療として、脂肪性肝炎やC型肝炎では肝臓への鉄沈着が高度で病態進展の危険因子であるというエビデンスを明らかにし、その知見を基に瀉血療法、鉄制限食を開発し、その確立・普及に努めました。また、多職種連携を基軸とした肝硬変の栄養管理プログラムを確立し、その成果を多数発信しております。さらに、肝硬変の合併症、診断・治療に関する論文は診療ガイドラインにも採用されております。
最近は、新規バイオマーカーの探索(特許獲得や企業との共同研究)、leaky gut(腸管壁浸漏)の新規治療、肝発癌に係る脂質代謝関連分子の探索、肝臓や骨格筋由来の細胞外小胞による臓器連関など多数の研究を展開しております。
愛知県生まれ、昭和61年3月三重大学医学部卒業、平成4年3月三重大学大学院医学研究科博士課程修了、平成16年2月三重大学医学部附属病院 消化器・肝臓内科助手、平成20年11月同講師、平成22年6月同准教授、平成30年4月同病院教授
NAFLD/NASH診療ガイドライン作成委員、第5回AJINOMOTO Award受賞(日本肝臓学会)、小越章平記念Best Paper in 2004受賞(日本静脈経腸栄養学会)
総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本病態栄養学会専門医