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地域の課題を統計データと計量経済分析手法を用いて考える

朝日 幸代

教授

人文学部

法律経済学科

現代経済研究

研究分野: 地域経済履修プログラム

カテゴリ

キーワード

  • 地域経済研究
  • 観光経済
  • 公共経済
  • 計量経済学
  • 環境経済

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    現在、地域の自立可能な方策や地域間連携などが重視されてきています。地域内、地域間という空間の中でヒト、モノ、カネ、情報の移動、大都市と地方など様々な地域特性を踏まえて地域の経済構造を把握し、地域経済問題について計量経済学的手法を用いて研究しています。特に、多くの人々に関連する観光、社会資本、環境の問題について研究を進めています。研究で得た知見や経済理論や経済統計、そして経済分析手法を講義で扱い、地域の企業や行政機関等社会の担い手となる学生さんの人材育成が大変重要であると考えています。

  • 成果、活用例

    地域経済の現状把握には、経済データを収集し、それらをどのように扱って問題解決の糸口を見つけるか、そして政策としての選択肢を提供することも重要になります。観光の問題であるオーバーツーリズムの混雑現象はその地域の観光にその後マイナスの影響を与え、持続的な経済効果をもたらさないといった分析結果を得ています。また、地域における社会資本の経済効果を示すことで政策としての評価を研究しました。さらに、四日市公害での政策について事後的に検証をすることによって、環境政策の問題点を明らかにしました。

  • 今後の展望展開

    地域経済の問題として、観光はオーバーツーリズムが環境問題や持続的な経済振興としても取り組む必要であると考えています。また、少子化、社会資本による経済への影響についても同様です。研究で利用するデータは行政機関で調査し、作成しているものも多い状況です。また、それら調査に協力しているのは民間企業や住民の方々であることから、研究成果を広く発信するように努めたいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • 朝日幸代,第 6 章訪日観光による混雑の影響に関する分析, グローバル化と地域経済の計量モデリング (中京大学経済研究所研究叢書),編著 山田光男, 増田淳矢,P175‐206,勁草書房 2020年3月14日
    • 野村,木下,齋藤,朝日.山口県4地域間産業連関表を用いた周遊観光が及ぼす経済効果 (リーディングス 産業連関分析).産業連関 = Business journal of PAPAIOS,P87-108.環太平洋産業連関分析学会.2021年3月
    • Hara T,Asahi S and Kinjo M,PART Ⅲ ECONOMIC ANALYSIS 14.Tourism Supply Side Analysis, The SAGE Handbook of Tourism Management, C.Cooper,S. Volo,W.C. Gartner,N.Scott (eds), P222‐238,2018年8月28日
  • 略歴

    静岡県生まれ。日本経済新聞社で8年勤務、その後、四日市地域経済研究所研究員、四日市大学講師、助教授、山口大学助教授(准教授)、教授を経て、2010年より人文学部法律経済学科教授。

  • 社会とのつながり

    公益財団法人四日市市文化まちづくり財団,評議員、国土交通省 中部地方整備局事業評価監視委員会委員
    名神名阪連絡道路有識者委員会委員、三重県港湾審議会委員、四日市市四日市市勤労者・市民交流センター運営委員会委員(2022年~現在)
    【過去に担当した委員】総務省産業連関技術委員会委員、観光庁観光統計に関する国際動向調査検討委員、観光消費額統計分科会委員、観光入込客統計分科会委員、三重県都市計画審議会委員、三重県特別職報酬等審議会委員、三重県,新しい豊かさ協創プロジェクト推進会議(世界の人びとを呼び込む観光協創

  • 資格

    高等学校教諭1種免許状(社会)、高等学校教諭専修免許状(社会)、中学校教諭1種免許状(社会)

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 社会科学(政治・経済など)への課題