日本をはじめとする東アジアの都城がどのように成立し、いかなる展開をとげていったのか、相互の影響関係はどうだったのかを追究している。また、それらの造営に用いられた測量その他の技術の復元や、飛鳥以前の宮都の解明にも関心を抱く。
指導にあたった学生は、地方公共団体の文化財関連分野などで活躍しており、著書や論文として発表した研究成果は、書評をはじめ、当該分野で高い評価を得ている。また、日本学術振興会や文化庁、三重県ほか各種の委員会の委員を委嘱され、発掘調査成果をめぐるマスメディアの取材を受けて、コメントが掲載されることも多い。このほか、三重大学および各地の公開講座の講師やシンポジウムのパネラーとして、研究成果の情報発信に積極的に取り組んでいる。
ひきつづき、学生の指導と自らの研究の深化に取り組むとともに、委員を委嘱された各地の委員会での職責を果たす。また、マスメディアの取材に対する協力や、公開講座・シンポジウムにおける研究成果の情報発信も継続する。
静岡県出身。1985年広島大学大学院文学研究科博士課程後期中退、奈良県立橿原考古学研究所技師。1989年奈良国立文化財研究所研究員。1993年同主任研究官。2005年奈良文化財研究所室長。2014年三重大学人文学部教授。2024年より現職。
奈良県立橿原考古学研究所(1985~1989年)
奈良(国立)文化財研究所(1989~2014年)
科学研究費委員会、史跡等における歴史的建造物の復元の取扱いに関する専門委員会、三重県文化財保護審議会、斎宮跡調査研究指導委員会、津市文化財保護審議会、鈴鹿関跡学術調査専門委員会、史跡伊賀国庁跡保存整備事業指導委員会、松坂城跡整備検討委員会、田丸城跡整備検討委員会、橘樹官衙遺跡群調査整備委員会、周防国府跡等官衙遺跡保存整備検討会ほか
博物館学芸員、中学校教諭1級普通免許状(社会)、高等学校教諭1級普通免許状(社会)、第三級陸上特殊無線技士、地山の掘削作業主任者、足場の組立て等作業主任者