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疼痛緩和/リハビリへのモチベーション向上へ向けてVR機器の拡充へ

船尾 浩貴

助教

医学系研究科

看護学専攻

実践看護学領域

研究分野: 成人看護学分野

h-funao(AT)med.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 成人看護
  • 在宅看護
  • 在宅リハビリ
  • バーチャルリアリティ
  • 慢性疼痛

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    外傷や加齢などさまざまな理由で、体に痛みを抱える方がたくさんいらっしゃいます。
    改善をしていくためには、投薬やリハビリなどが不可欠となります。
    しかし、慢性的な痛みから、動こうという気持ちも湧いてこない。ましてやリハビリをしようという気持ちには中々なれない。投薬でも、他にも内服している薬があり制限がある。など、実際に在宅医療の現場では、患者さんに一歩前向きに進んでもらうことはとても大きなハードルとなっています。そのハードルを下げ、効果的なリハビリに取り組んでもらうための研究を進めています。

  • 成果、活用例

    そんな患者さんの痛みを緩和できる手段として、バーチャルリアリティ(VR)技術が注目されています。VRとは現実に存在しない仮想空間を目の前に作り出し、あたかも現実にその空間に存在しているような体験をもたらす新しいテクノロジーの1つです。
    長い期間ご自宅(またはベッドの上で)過ごす患者さんにとって、VRがもたらすリラクセーション効果や、擬似的な外出体験が、気分転換やモチベーションの維持につながり、疼痛を緩和させるために重要となるリハビリを促進させることにつながる可能性があります。

  • 今後の展望展開

    現在進めている研究では、在宅リハビリテーションのうち、理学療法士や作業療法士などの医療スタッフが自宅に訪問して行う、訪問リハビリテーションの場面にVRを導入することで、疼痛の緩和効果や気持ちの変化について調査しています。
    今後は、研究の対象となる患者さんを増やしていく中でより詳細なデータの収集と分析を行い、VRの効果を明らかにしていくことで、在宅医療の現場にVR機器を普及させることを目標としています。

  • 主な研究業績・作品等

    VR機器を使用した在宅でのリハビリテーションの様子

  • 略歴

  • 社会とのつながり

    今進めている研究は、三重大学クラウドファンディングにおいて大変多くの皆様から頂いたご寄付により進めています(https://readyfor.jp/projects/vr-rehabilitation-project)。研究を支援してくださっている皆さまに研究の成果を報告できるように、そして、ご自宅で療養される患者さんやご家族へのサポートへとつなげられるように、邁進していきたいと思います。

  • 資格

    看護師, 保健師

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 医療・福祉の課題