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地域性と国際性の両方を意識した日本近代文学研究

和田 崇

准教授

教育学部

国語教育

 

研究分野: 日本近現代文学

キーワード

  • 日本近代文学
  • 比較文学
  • 雑誌研究
  • 翻訳研究
  • 文学教育

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    これまでの研究では、関西のプロレタリア文化運動、四日市公害の文学表象、戦後占領期の三重県の雑誌研究など地域性を意識し、また、戦前期の日本プロレタリア文学の翻訳、東ドイツ(旧共産圏)における日本文学の翻訳状況に関する研究など国際性も意識してきました。教育活動では、これらの知見を生かし、三重県を舞台とする文学作品の概説や、国語教科書に掲載されている翻訳文学の原文と訳文を比較する授業などを行っています。こうした研究・教育活動を通じ、地方に根ざしたミクロな視点と世界を意識した多様な視点の両方を涵養し、視野の広い研究成果や人材育成に努めています。

  • 成果、活用例

    附属中学校や三重県内の高等学校のご依頼により出前授業の講師を引き受けることで、文学作品の面白さやそれを読むことの意義を子どもたちに伝えています。また、文学や社会問題に関する記事、書評などを新聞や雑誌に寄稿して、専門家としての見識を示しています。その他、大小を問わず講演会やシンポジウムの講師も務めています。

  • 今後の展望展開

    日本文学・文化研究は近年国際化しており、国際シンポジウムや海外の図書・雑誌へ寄稿する機会も増えました。今後は、日本に関心を持ったり、国際的な文化的課題について、海外の研究者とともに共同研究を進めていく予定です。また、文化資源のデジタルアーカイブ化にも関心を持っており、現在、デジタルアーカイブに関するプロジェクトも展開しています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Tenko : Cultures of Political Conversion in Transwar Japan (Nissan Institute/routledge Japanese Studies), Edited by Irena Hayter et al., Routledge, 2021.(共著書)
    • 『革命芸術プロレタリア文化運動』中川成美・村田裕和編、森話社、2019年(共著書)
    • 『戦前期中国関係雑誌細目集覧』戦前期中国関係雑誌細目集覧刊行会編、三人社、2018年(共著書)

    第6回三重大学・皇學館大学合同シンポジウム(2018年)

    津田学園高等学校での高大連携講座(2019年)

  • 略歴

    福岡県出身。2007年立命館大学文学部卒業、2009年立命館大学大学院文学研究科博士前期課程修了、2014年同博士後期課程修了、博士(文学)。2015~2018年三重大学教育学部講師、2018年~同准教授。

  • 社会とのつながり

    2013年6月 - 現在日本社会文学会 評議員(関西ブロック)
    2017年8月 - 2019年8月昭和文学会 編集委員
    2016年6月 - 2018年5月三重大学出版会 理事
    2015年6月 - 2017年5月日本社会文学会 監事
    2013年4月 - 2017年3月日本近代文学会関西支部 運営委員
    2015年6月 - 2015年6月日本国語教育学会第40回西日本集会(三重大会) 実行委員

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題