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呼吸器内科診療に専念しつつ、難治性疾患の研究と若手教育も。

藤本 源

准教授

医学系研究科

生命医科学専攻

臨床医学系講座

研究分野: 呼吸器内科学

fjmt1974(AT)med.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

カテゴリ

キーワード

  • 呼吸器内科
  • 肺癌
  • 間質性肺疾患
  • マイクロバイオーム
  • 凝固線溶系

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    三重県は呼吸器内科医が極めて少なく、人口当たりの呼吸器内科専門医は全国平均を大きく下回っています。呼吸器疾患は一般の知識でも対応できるものもありますが、中には難しい病気もあり、そのような場合は専門的な知識が要求されます。治療方法や病因が解明されていない疾患もあり、リサーチマインドをもって日々過ごしています。高度な医療を提供するという使命を後世に託すことも必要であり、若手の教育にも力を入れています。

  • 成果、活用例

    基本的に毎日どこかで外来診療を行っており、呼吸器内科専門医でなければ対応が難しい疾患の診療にあたっております。研究活動は三重大学免疫学講座との共同研究を展開しており、学位は肺線維化における凝固線溶系に関する論文で取得しました。近年は難治性呼吸器疾患とマイクロバイオームの関連について調べており、細胞老化等に影響を及ぼす因子を同定しました。教育に関しては呼吸器内科医を志す若手医師への指導を行っております。

  • 今後の展望展開

    まずは呼吸器内科専門医を増やし、三重県内に偏りなく呼吸器内科専門医が在籍できる環境を作りたいです。その上で高度な診療を展開しつつ、臨床諸問題を解決できるような臨床研究ができるシステムを構築したいと考えています。基礎的な研究との橋渡しを行い、新薬の開発やひいては全人類が健康で過ごせるような健康法の発見に繋がるような仕事ができれば本望です。

  • 主な研究業績・作品等

    • 藤本 源「マイクロバイオームがCOPDに与える影響と今後の治療への応用」臨床雑誌「内科」(南江堂) 134(3):382-384, 2024
    • D'Alessandro-Gabazza CN, Hajime Fujimoto, Esteban C Gabazza, et al. Nat Commun. 2022 Mar 23;13(1):1558. doi: 10.1038/s41467-022-29064-3.
    • Hajime Fujimoto, Esteban C Gabazza, Osamu Taguchi, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2007 Dec 15;176(12):1251-60
  • 略歴

    愛知県立刈谷高校出身。1998年三重大学医学部を卒業し、2001年以降は一貫して三重県内の呼吸器内科診療に従事しつつ、研究と教育も行っている。

  • 社会とのつながり

    ・厚生労働省 
    2010年度 原因不明の慢性好酸球性肺炎の病態解明、新規治療法、およびガイドライン作成に関する研究班班員
    ・日本呼吸器学会 
    2014-2015年度・2022-2023年度 将来計画委員会委員 
    2024-2025年度 英文誌委員(Editorial Board of Respiratory Investigation)
    ・日本肺癌学会 
    2021-2026年度 ガイドライン診断小委員会委員(2025~分子診断チーフ)
    賞罰
    ・第30回日本血栓止血学会学術集会 優秀ポスター賞 2007/11/17
    ・第20回KiHAC(近畿・北陸気道疾患研究会) 最優秀賞 2022/4/3

  • 資格

    日本内科学会 (専門医・指導医)
    日本呼吸器学会 (専門医・指導医・代議員)
    日本肺癌学会(評議員)
    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 (代議員)

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題