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乱流を解明し,省エネルギーと快適な視覚体験がある社会を.

髙橋 護

助教

工学研究科

機械工学専攻

環境エネルギー

研究分野: 流動制御研究室

takahashi(AT)mach.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 乱流
  • 風洞実験
  • 数値計算
  • 脳波測定
  • 視線追跡

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    乱れた流れ,乱流は身の回りのいたるところにあります.特に機械に関連する乱流がおおく,乱流を制御し,思い通りの特性を引き出すことで,機械の高性能化ならびにクリーン化を実現できます.一方,それだけでなく煙が上る,インクが溶けるなど,日常でもしばしば我々の目を奪ってきた現象でもあります.そこで,人にどのような乱流現象が見ていて好まれるか,脳波測定や視線追跡を活用して調査しています.

  • 成果、活用例

    またどのような流れの幾何的条件がどのような性能の乱流を形成するかのルールが把握できれば,機械設計者らが試行錯誤に労力を割かなくて済むようになり,リソース損失が抑えられます.さらに,乱流は「方円に従う」といわれる現象ですので,見る人に応じて柔軟に姿かたちを変える画期的なデザイン手段となる可能性があります.

  • 今後の展望展開

    特に,測定された脳波や視線追跡結果を用いて乱流を駆動し,好みの流動パターンを形成するプロセスを,機械学習の力を活用して最適化しようと目指します.これが達成されれば,取得された人々の感性・情動状態から,流れ現象側がただちにどう流動するか判別し,その人が受動的なままにパーソナライズされた空間パターンを即座に生成することができます.これにより,常に人々に快適な気分をもたらす屋内外デザイン技術が実現されます.

  • 主な研究業績・作品等

    • Helical structures in a temporally developing round jet in the developed state, Flow, Turbulence and Combustion 111(1), 59-79 (2019)
    • M Takahashi, K Iwano, Y Sakai, Y Ito, Three-dimensional visualization of destruction events of turbulent momentum transfer in a plane jet, Physics of Fluids 31 (10), 105114 (2019)
    • M Takahashi, K Iwano, Y Sakai, Y Ito, Experimental investigation on destruction of Reynolds stress in a plane jet, Experiments in Fluids 60 (3), 1-15 (2019)
    • 引用28件,h-index 4(Google Scholarより)

    乱流運動量流束ならびに熱流束の非相似な消滅イベント.抵抗低減と伝熱促進を同時に実現する.

    円形およびローブド噴流中の大規模構造.縦軸は方位角でありらせん構造の存在を表す.

  • 略歴

    2014年名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業,2016年名古屋大学大学院工学研究科機械理工学専攻博士前期課程修了,2019年同後期課程修了.博士(工学).2019年4月より現職.

  • 社会とのつながり

    流体若手夏のオンライン交流会2020代表幹事.流体若手夏の学校2021代表幹事.

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • まちづくりの課題
    • 環境への課題