日本語教育は社会や世界の動きと深くつながっています。「日本語教育」は、日本語を母語としない人を対象としています。三重県では、日本語教育を必要としている人の割合は大人から子どもまで全国的にも高く、地域全体での取り組みが求められています。地域、職場、その他さまざまな場面で相互理解が深まるような多様な日本語の学びを促し、社会に貢献することを目指して教育・研究を行っています。
多言語・多文化環境の会話を分析したり、当事者にインタビューをしたりして、コミュニケーションがどのように行われているかを可視化する研究をしています。研究成果は、日本語教材や教授法の開発に活かしています。また、日本人を対象としたワークショップや外国人を対象としたインターンシップ研修にも役立てています。教育学部では、留学生への日本語教育、学部学生へ日本語教育・指導ができる教員養成に関わっています。
これから、さらに日本語教育が必要になる社会が到来することが予想されます。社会の変化への対応を見据え、デジタル技術の活用も検討しながら、よりよい日本語教育を行い、社会に貢献するための研究・教育を多角的に進めていきたいと思います。日本語教育を地域にもっと広げたいと2021年に立ち上げた「地域社会の多様性を考える日本語教育研究会」も継続させていきたいと考えています。
三重県・地域日本語教育の総合的な体制作り推進事業総合調整会議委員、(独)教職員支援機構・外国人児童生徒等への日本語指導指導者養成研修講師、松阪市教育委員会・外国人児童生徒受入促進事業に係る運営協議会委員、三重県教育委員会・日本語指導に係る中核的教員の養成研修、津市教育委員会・就学前日本語教室アドバイザー等(すべて令和4年度)