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学びのある授業やカリキュラムづくりとそれらを実現できる教師教育のために

前原 裕樹

准教授

教育学部

教職実践高度化

 

研究分野: 学校経営力開発コース

キーワード

  • 教育方法
  • 教師教育
  • 授業
  • カリキュラム

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    専門分野は、教育方法学・カリキュラム分野です。この分野に関心を抱くようになったきっかけの1つは、大学生の頃に教育ボランティア先の適応指導教室で出会った、学校に行きにくかったりなじめなかったりする子どもたちの存在でした。彼らと毎週過ごす中で既存の学校や教育課程には様々な課題があることを知り、そういった中で、子どもたちが安心して過ごせる学校や楽しく学ぶことのできる授業・カリキュラム・学級とはどのようなものか気になりました。

  • 成果、活用例

    授業における子どもの学びや教師の学びの変容過程を研究してきました。特に、教育文化内容(材)に焦点をあて、教師の教材解釈や教材開発の過程を踏まえた上で、実際に子どもがどのように材と対話したり、教師や他の子どもの教材理解と葛藤したりしているのか、を明らかにしてきました。そして、それらの知見を踏まえながら、学びのある授業やカリキュラムづくりの方法論を教師や将来先生を目指す学生と一緒に探究・創出しています。

  • 今後の展望展開

    これまでは、教育文化内容の獲得といった視点から授業・カリキュラムを研究してきましたが、今後はこれらに加え、学習者の非認知能力といった資質・能力を育むための授業やカリキュラムについて、「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」といった探究的学習を中心として、先進的な事例に学びながら研究したいと思っています。また、そういった資質・能力を育むことのできる教師を育てるための教員養成カリキュラムも開発したいと思っています。

  • 主な研究業績・作品等

    • 山田康彦・森脇健夫・根津知佳子・中西康雅・大日方真史・赤木和重・守山紗弥加・前原裕樹・大西宏明『PBL事例シナリオ教育で教師を育てる 教育的事象の深い理解をめざした対話的教育方法』三恵社,2018
    • 三重大学高等教育デザイン・推進機構PBL教育推進プロジェクト(監修) 下村 智子,中西 良文(編)『多様なPBLの実践事例と7-Stepからの学習過程の検討』三恵社,2022
    • 前原裕樹「国語科授業における対話の変容-発言の『宛名』を手がかりに-」『教育実践学研究』第15巻、第1号、pp.1-13,2013
  • 略歴

    愛知県生まれ。愛知大学経営学部経営学科(教職課程センター専任)・准教授を経て、2021年4月より三重大学大学院教育学研究科・准教授

  • 社会とのつながり

    県内・県外の学校において、「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」のカリキュラムに関する指導助言を行なったり、キャリア教育に関する外部講師として出張授業を行なったり、教職員の校内研修・研究集会の指導助言なども行なっています。

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 教育の課題