明るい未来社会を築くためには、その担い手である子どもたちに、質の高い教育を提供することが必要不可欠です。算数・数学教育研究は、その重要な位置を占めます。数学は人類の文明史とともに歩んできた学問・文化であり、あらゆる科学技術を支える礎となるものです。数学教育の歴史研究を拠所として、過去から現在、現在から未来へと数学教育のあり方を考えます。数学教育における「温故知新」により、未来社会の創造を目指します。
現在取り組んでいる研究主題は、戦前から戦後への数学教育の歴史的展開を明らかにすることです。学生教育としては、附属学校園や近隣の小・中・高等学校現場との連携を持ちながら、児童生徒の学習支援や授業補助に取り組む中から、学校現場の実態から実践的に学ぶことを重視しています。また、学校の先生方の研究授業に参画するなどして、学校における算数・数学のよりよい授業づくりに貢献しています。
数学教育史研究については、昭和30年代から40年代にかけての数学教育現代化の様相を明らかにしたいと思っています。学生教育については、学校現場との連携をより強固にして、これからの地域の教育を担う算数・数学科教員を育てたいと思っています。
三重県生まれ。三重県立高等学校教諭を経て、2011年教育学部准教授、2017年から現在まで教授。2021年から2023年まで附属幼稚園長。2023年から附属学校企画経営室副室長。
元三重県立高等学校教諭,三重県立桑名高等学校・四日市高等学校・名張高等学校 学校関係者評価委員(2022),三重県立白山高等学校学校運営協議会委員,三重県立桑名高等学校スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員(2019-2022)