子どもが抱える課題の解決にむけて、どのようにコーディネーターが活動すればよりよいチーム援助を行うことができるかについて興味関心があります。理論と実践の往還を意識し、学校現場の実践を理論的な枠組みで整理することによって、チーム援助の促進要因について明らかにしていきたいと考えています。大人のチームワークをどう形成していくかが研究や実践の主軸です。
学校現場に参与観察に入り、子どもの問題状況について先生方と一緒にアセスメントを行い、援助方針について検討していくことが、よりより支援につながり、またチーム援助を行っていくきっかけになると考えています。学校現場で対応に苦慮していることについての事例検討会や研修会において研究成果を先生方と共有し、児童生徒理解の視点を提供したり、実際にカウンセラーとして児童生徒支援に関わりながらチーム援助の実践研究を行っています。
近年は教育支援センターという中間施設での子どもの支援に関心をもっており、学校、地域の専門機関、保護者といった連携が子どもの社会的自立に関わっていくかを考えながら、中間施設の意義や役割について明らかにしたいと考えています。また実践では不登校の子どもへの支援、学級にいるちょっと気になる子どもへの支援を促進するために、子どもの心を理解できる教師を育てる研修プログラムについても開発を進めていきたいと日々実践を積み重ねています。
公認心理師、学校心理士、特別支援教育士