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言語の文法の普遍性と多様性

松岡 幹就

教授

人文学部

文化学科

アメリカ研究

研究分野: 言語学

matsuoka(AT)human.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 日本語
  • 英語
  • 文構造
  • 主語
  • 述語

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    人間の言語は、発音、文字、語彙など、表面的にはそれぞれ異なっていて、非常に多様なように見えます。しかし、詳しく調べてみると、音声、文法、意味に関して様々な点で共通した規則性が見られます。しかも、英語と日本語のように、歴史的、地理的、文化的に本来無縁と考えられる言語の間でもそれが見られることから、人間の言語には何らかの共通の仕組みがあるのではないかと考えられています。また、多様性の中にも一定の規則性があることが知られており、それも共通の仕組みに基づいたものであるという可能性があります。これらの共通性と多様性の根底に何があるのかを知るために、日本語や英語を他の言語と比較対照して研究しています。

  • 成果、活用例

    上記の人間言語の文法の共通性は、人間の母語習得と密接に関係していると言われています。どの言語を習得する子どもも、生後4~5年の短期間で、複雑な文法知識を一様に正確に身に付けます。その知識には子どもが日常生活で接する言語情報からは得られないと考えられるものも含まれていることから、子どもは生得的に、全ての人間言語の基盤となる知識を持っていると見られています。言語の文法に共通性が見られるのもそのためだと考えることができます。従って、この分野の研究は、ヒトの認知能力の解明に貢献すると言われています。

  • 今後の展望展開

    現在行っている研究のテーマは、言語の命題の単位を構成する主部と述部が、どのような要素から成り立ち、それらをどのような構造で結び付けて解釈しているのかという問題です。特に、名詞、形容詞、前置詞・後置詞などが、主述語である動詞とは別に補語として現れる二次述語については、英語と日本語をはじめ、世界各地の言語の間で共通点と共に相違点も多く報告されています。それらが何に起因するものなのかということを解明することにつながる研究ができればと思っています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Matsuoka, Mikinari (2003) Journal of East Asian Linguistics 12: 171-203.
    • Matsuoka, Mikinari (2013) Language 89: 586-618.
    • Matsuoka, Mikinari (2023) Natural Language & Linguistic Theory 42: 273-321.

    John ate the fish raw.

    ジョンが生でその魚を食べた。

  • 略歴

    三重県出身、2002年 McGill University (カナダ・ケベック州) 言語学科Ph.D.課程修了

  • 社会とのつながり

    平成28年~平成31年 日本英語学会 大会運営委員会委員
    令和3年~現在 日本英語学会 評議員
    令和8年~現在 日本英語学会 編集委員会委員

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題