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ドイツ語の発想と日本語の発想

高橋 美穂

准教授

人文学部

文化学科

ヨーロッパ・地中海研究

研究分野: ドイツ語学

キーワード

  • ドイツ語
  • ドイツ語学
  • 文法研究
  • 語彙
  • 構文

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    これまで主に第二外国語としてのドイツ語の授業を担当してきました。三重大学に着任してからは、私の専門(ドイツ語学)に関わる講義科目と演習科目も教えています。研究では、ドイツ語の移動を表す動詞(例えば「走る」や「泳ぐ」にあたる動詞)を対象に、様々な興味深い構文を研究テーマとして取り上げてきました。主要な関心は、動詞の語彙的な意味が構文の成り立ちや解釈にどのように関わるかということです。

  • 成果、活用例

    専門はドイツ語の文法研究ですが、研究の成果はドイツ語の授業、また専門科目の授業に還元しようと常に心掛けています。ドイツ語の授業では、文法を「ただ覚えなければならないもの」ではなく、「なぜそのようになっているのか」その仕組みや体系をできる限り分かりやすく説明するよう努力しています。

  • 今後の展望展開

    研究の点では、現在取り組んでいるドイツ語と日本語の比較・対照研究を引き続き進めていきたいと思っています。ドイツ語と日本語は系統がまったく異なる言語ですが、同じSOV(主語-目的語-動詞)型の語順であったり、語順が比較的自由であったり、ドイツ語には日本語の「ね」のような終助詞にあたる心態詞と呼ばれる副詞があったりなど、差異だけでなく共通点にも注目したドイツ語教育を目指したいと思っています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Takahashi, Miho: Affiziertheit und unabsichtliche Kausierung: Lesarten der Dativkonstruktionen bei Bewegungs- und Zustandsveraenderungsverben: Deutsche Sprache, 45(4), 362-377, 2017.
    • Takahashi, Miho: Temporaritaet als Ableitung aus einer Raeumlichkeit: Linguisten-Seminar: Forum japanisch-germanistischer Sprachforschung 1, 56-72, 2019.
    • 高橋美穂:「移動動詞と経路項の共起について―laufenとその不変化詞動詞を例に―」カンミンギョン・時田伊津子・藤縄康弘[編]『ドイツ語学への視点・ドイツ語学からの視座―成田節教授退職記念論文集―』169-184, 2023.
  • 略歴

    埼玉県生まれ。東北大学高度教養教育学生支援機構講師を経て、2022年4月より現職。

  • 社会とのつながり

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題