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現代英語の語法・文法を研究しています。

徳永 和博

特任講師

人文学部

文化学科

ヨーロッパ・地中海研究

研究分野: 英語学,言語学,認知言語学,語用論,学習英文法

tokunaga.human(AT)mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 英語
  • 言語
  • コミュニケーション
  • 英文法・語法

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    英語の語法・文法を研究しています。特に,どのような機能や目的を念頭に置いて表現が
    使われているのかに関心があります。例えば, John bought the book, as Mary did. という
    文の as Mary did では, as did Mary というふうに語順が変わることがあります。なぜわざ
    わざ did と Mary の語順を変えたのかや,どのような意図があるのかなど調べるのが私の
    研究です。これに加えて,言語学で提案された理論を一般の方々に広めていくような書誌
    検索システムの構築も進めています。

  • 成果、活用例

    言語は天文学で対象としている宇宙や,生物学で対象としている多種多様な生物に比べて,みなさんの周りにありふれたものであるだけに「知っていることが多い」と思われがちなものです。しかし,意外と分かっていないことが多いのです。例えば,「外国語学習は失敗することもあるのに,なぜ母語獲得は成功するのか」はまだまだ良く分かっていません。こういう言語学習の謎もあれば,言葉そのものの力も謎が多いです。例えば,力を持った人が説明責任を果たしていないのに「説明は尽くしました」というと説明したことになってしまいます。こういう言葉が持つ社会的な側面も謎が多いのです。こういった謎を解明し,我々人間がどのような生命体なのかを解明するために,日夜研究に励んでいます。

  • 今後の展望展開

    言葉の研究がなぜ重要なのか。これは言葉を研究しなければどこに被害が出るのかを考えれば良いでしょう。例えば,みなさんが学校や職場で読む教科書です。ここに書かれている言葉がいいかげんではいけません(言葉遣いが正しいとかそういうことだけではありません)。例えば,物語文や説明文,論証文など文章のスタイルや目的は様々ですが,なにが物語足らしめているのか,説明文らしさはどこからくるのかが学べるものでなければ,みなさんは何も学べないでしょう。英語の教科書に書かれた会話例が,会話としておかしいものだったなら,永遠に英語での言葉のやり取りの仕組みは理解できません。少しでも言葉の研究が,より良い教育に生きるようにしていきたいと思います。

  • 主な研究業績・作品等

    • Tokunaga, Kazuhiro: “The Categorization of SAI in As-clauses in Manner Use from the Viewpoint of Discourse-Modality” (査読付), Papers from the 21st National Conference of the Japanese Cognitive Linguistics Association, Vol. 21, pp. 104-116, 2021, The Japanes
    • Tokunaga, Kazuhiro: “On the Functional Differences in Optional Subject Auxiliary Inversions” (査読付), JELS, Vol. 38, pp. 241-247, 2021, The English Linguistic Society of Japan.
    • 徳永和博: 「随意的な主語助動詞倒置が適用されたas 節の文脈的機能とその特徴―倒置現象と文脈的機能のインターフェイス―」(査読付), 『語用論研究』, Vol. 21, pp.139-160, 2019 , (開拓社), 日本語用論学会.
  • 略歴

  • 社会とのつながり

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 教育の課題
    • 人文科学(文学・歴史・語学・心理学など)への課題