都市河川や水辺の豊かな地域、さらには日本との比較を視野に入れた海外の各都市を事例に都市化と環境変化について研究を行ってきました。今後さらに河川環境と人々との関わり合いとその変遷を題材とした研究に取り組んで行きたいと思います。
現在は、2014年に噴火した御嶽山で、河川環境や水利用に関する環境動態調査を行っています。また、地域資源に関するフィールドワーク実践や水を素材とした巡検、地形図や史資料などの地域資料による地域理解、地理的景観で捉える地理事象など地域研究・環境教育に関する研究および提言を含む新たな視点や取り組みも行っています。
水は身近にあり、人間の生活や産業にとって必要不可欠です。そして、各地域において水の多様な環境や文化を見ることができます。しかし、近年、発展・開発の名の下にこれらが姿を変えたり失われてしまったため、地域の住む人々が本来あるべき自然の姿を見失ったり、理解していなかったりします。このため、各地域で水の環境動態の把握、地域の文化や人々との関係性を明らかにする研究を行っていきたいと思います。
神奈川県生まれ。1992年立正大学Ⅱ部文学部地理学科卒業、1998年立正大学大学院文学研究科博士後期課程修了。2020年~三重大学人文学部特任教授(教育担当)。
桑名市水道管路更新事業者選定委員会委員
1995年6月 田中啓爾記念地理学奨励賞
1998年3月 日本地理学会研究奨励賞