特任教授
工学研究科
研究分野: 化学工学、エネルギー、危機管理
四日市コンビナートでは地域が繁栄した半面、公害問題を起こしました。その為繁栄より公害のイメージが強くなりました。私は地域の人間であり、化学での過ちは化学で解決、再びこの地を繁栄させたいと思いました。各位のお導きにより化学工場で研究、製造、設計・管理、技術移管を経験できました。これらを基に次世代の為、安全・安心で繁栄する工場すなわちSDGsを満たせるコンビナート作りを皆様と共に進めたいと思います。
化学工場で様々な経験を積みました。具体的には①新製品では従来の倍速で工場建設、一気の立ち上げ;半導体分野で実施しました。②汎用品の場合は、古い工場でも、それなりのノウハウ、管理技術で安全且つ効率的に生産しました。③海外工場への技術移管、工場設計・建設、運営では、技術に加え戦略、戦術を駆使してコストミニマムで実施しました。この経験を次世代に伝承すべく、複数の大学で特別講義をしています。
これからは繁栄をしつつ、SDGsのできる工場、社会作りが要求されます。従来の技術を進歩させるだけでなく、新しい哲学、社会学、科学を加味した技術が要求されます。その為大学、企業、行政とのコミュニケーションを密にし学際領域を広げ、全体の底上げを行うこと、新しいアプローチで工場、社会づくりを皆様と共に進めたい。又、得られた知見、技術を次世代の諸氏に伝承すべく、教育面でも尽力して参りたい。
三重県津市出身。名古屋大学院修了。JSR㈱、石原産業㈱勤務。1983年;米国イリノイ工大 院修了。2001年;米国半導体工場で技術導入、建設。2011年;国内半導体工場で設計、建設、総括責任者。
地域の自治会で防災活動を進めています。この地区には化学コンビナートに近接、一級河川の鈴鹿川が有るので、火災、河川反乱等に対し、予防策、実地訓練を継続的に進る必要が有ります。活動では行政、三重大学、コンビナート企業のご協力を得ています。活動を普及すべく、名古屋大学で「危機管理」の講義を実施しています。
①技術関係;危険物取扱者(甲)、高圧ガス製造保安責任者(甲)、エネルギー管理士
②環境関係;公害防止管理者;大気(一種)、水質(一種)、振動