特任教授(教育担当)
工学研究科
研究分野:
電波や光は通信媒体として不可欠である。社会の様々な場面で携帯機器が利用されている現在、電波は、通信システムの末端、すなわちユーザ近辺において柔軟性を備えた媒体として欠かせないが、電磁波の利用分野は通信以外に、計測の手段としても様々な形で利用されており、今日も新たな活用法が模索されている。通信性能や計測精度を確保・向上させるためには電磁波が特定の利用環境における振舞いの解析が課題となる。
自身は、長年にわたって高周波や光などの電磁波を応用した技術の開発に従事し、特に企業などとの共同研究などを通して、高周波信号伝送システムにおけるデバイスの開発や、特定環境における携帯機器の通信性能評価、材料特性評価方の開発、光ファイバ伝送における信号品質の評価など、いくつかの開発事例に携わってきた。また、電磁波は、電磁波両立性(EMC)と呼ばれる、周囲の様々な機器に悪影響を及ぼす負の側面を併せ持つが、このEMC対策技術の開発にも関わってきた。
教育の面では、学生はもちろん、社会で活躍する技術者向けのセミナーや個別指導などの形で貢献したいと考えている。企業との協力という面では、共同研究などの形も視野に入れている。
三重県出身。名古屋市工業研究所(電子情報部)において企業との共同研究などの業務経験を経た後、三重大学工学研究科教授に着任。2019年3月定年退職。現在、三重大学工学研究科特任教員。