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建築内外の熱的な問題に取り組んでいます

永井 久也

教授

工学研究科

建築学専攻

 

研究分野: 建築環境設備

nagai(AT)arch.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 建築伝熱
  • 室内温熱環境
  • 省エネルギー
  • 火災時煙流動
  • 結露問題

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    建築空間における快適性、安全性を熱、エネルギーの観点から追求し、人類がより文化的で快適な生活を営むことができるために、微力ながら建築内外の熱的問題を広く行っている。
    また、現在の専門を生かし、建築物(住宅)の省エネルギー性能、建築物の火災時安全性評価を行う公的に認定された機関において専門知識の還元を行っている。

  • 成果、活用例

    建築物は建築基準法に基づき設計、施工されるが、これらの基準の多くにそのまま適用に妥当性のない矛盾も多く、単に法的基準のみを満足した建築物が多数存在している現実がある。そこで、上記の認定機関において、専門家としての意見、判断を行い、その専門知識を広く社会に役立てている。また、これまでの一部の研究成果は、建築物(戸建住宅)の断熱評価方法の一部に採用された。

  • 今後の展望展開

    現在の研究の主体は、建築物の火災時の避難安全計画に不可欠な煙流動予測に関連する研究を行っている。特に建築内の在館者が避難するための重要なルートである共用廊下での安全性に関する研究を行っている。また、比較的経済発展の遅れた東南アジア等の熱帯地域での初等教育(小学校)の温熱環境実態調査を行い、その改善方についての研究を行い、発展途上国の初等教育の質の向上への貢献を行いたいと考えている。

  • 主な研究業績・作品等

    • 長期蓄熱媒体としての地盤利用に関する研究(その1),密閉型蓄熱井戸による年周蓄熱実験(共著)日本建築学会計画系論文集 No.464: 31-38 (1994)
    • 大規模空間を有する建築物の煙流動性状に関する研究(その1),高層ボイド型建築空間での実物大模擬火災実験(共著)日本建築学会計画系論文集 No.523:45-51 (1999)
    • 外界条件の任意時間変動下での地下構造物熱負荷の線形近似予測手法地下構造物の簡易非定常熱負荷計算手法に関する研究(第2報)(共著)日本建築学会環境系論文集 第645号:1229-1235(2009)

    市街地街路空間から見た天空

    室内暖房時(エアコン使用時)のCFD解析

  • 略歴

    1987.04~1996.03 株式会社鴻池組本社技術研究所 研究・開発 研究員
    1996.04~2001.03 名古屋大学大学院工学研究科 研究・教育 助手
    2001.04~2002.03 名古屋大学大学院環境学研究科 研究教育 助教授
    2002.04~2007.03 三重大学工学部 研究教育 助教授
    2007.04~2011.03 三重大学大学院工学研究科 研究教育 准教授
    2011.04~ 三重大学大学院工学研究科 研究教育 教授

  • 社会とのつながり

    株式会社鴻池組本社技術研究所 研究・開発 研究員
    財団法人日本建築総合試験所,建築防災計画評定委員会委員
    日本ERI株式会社,認定機関,住宅型式性能認定機関及び試験機関等に係わる委員会委員

  • 資格

    一級建築士

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 環境への課題