新型コロナウイルス感染症によって、オンライン教育が普及してきました。しかし、オンライン教育の特にグループ学習など複数の教員が各班に適切に対応する学習では学生の状況を把握することが困難です。そこで、議論構造を把握することで、教員に対話内容に問題が発生したことを伝え、適切な指導ができるようにすることを目指しております。
アフガニスタンにてオンラインチャットの議論に対して、議論構造から女性の発言を支援する実験を行い、その効果を報告いたしました。特にアフガニスタンのような女性と男性が隔絶した状況で教育を行なっている地域では男女の議論が円滑にいかないことがわかりました。そのため、議論では男女の双方に対して支援が重要であり、人工知能を用いて、その支援を実現いたしました。
オンライン議論において、感情などを分析し、議論が活発になるような支援を実施していきたいです。そのために対話を支援するコンソーシアムなどを実施し、実データを増やすことで、より多くの議論を支援する仕組みを実現したいです。
2020年名古屋工業大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻 博士(工学)学位取得、2020年12月から2022年2月まで京都大学大学院 情報学研究科 社会情報ネットワーク講座 特定助教、2022年3月より現職
主な研究の受賞として、IEEE/ACIS Best paper awardをはじめ、他12賞、及び指導学生の4賞、国際会議にてProgram Chairなどを歴任
2009年 高等学校教諭一種免許状 (工業)取得