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環境因子による活性酸素を介した発がん機構の解明とその予防

村田 真理子

教授

医学系研究科

生命医科学専攻

基礎医学系講座

研究分野: 環境分子医学

mmurata(AT)med.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

カテゴリ

キーワード

  • 環境発がん
  • 炎症
  • 活性酸素
  • DNA損傷
  • エピゲノム異常

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    医学部医学科における教育では、社会医学系学問領域の1つである「衛生学」を担当し、環境が健康・疾病に及ぼす影響や社会における保健制度について講義・実習を行なっています。研究では、一般環境や労働現場に存在する化学物質による活性酸素・窒素種の生成を介したDNA損傷を解析し、発がん機構の解明とその予防物質の検討を行なっています。

  • 成果、活用例

    環境発がんの要因として、慢性炎症はその約25%に寄与すると推算され、感染症、炎症性疾患、物理化学的因子などによって誘発されると考えられています。我々は炎症関連がん患者やモデル動物の試料・標本を用いて、DNA損傷やエピゲノム変化(DNAメチル化やマイクロRNA発現変動など)について解析し、発がん機構の解明やがん予防法の開発を目指した研究を行っています。

  • 今後の展望展開

    活性酸素は、炎症などの種々の病態より生成し、がん、循環器疾患、神経変性疾患などの生活習慣病発症の共通の基盤となります。我々はアミノ酸の一種であるタウリンや漢方薬の甘草成分グリチルリチンなどの化学予防剤が炎症関連発がん動物モデルにおいて、がんを抑制することを見出しています。がん化学予防剤が他の生活習慣病にも応用できるかを検討し、新たな生活習慣病予防法の創造をめざします。

  • 主な研究業績・作品等

    • Suwannakul N, Armartmuntree N, Thanan R, Midorikawa K, Kon T, Oikawa S, Kobayashi H, Ma N, Kawanishi S, Murata M. Targeting fructose metabolism by glucose transporter 5 regulation in human cholangiocarcinoma. Genes Dis. 2021 Oct 2;9(6):1727-1741. doi: 10.
    • Wang G, Ma N, He F, Kawanishi S, Kobayashi H, Oikawa S, Murata M. Taurine Attenuates Carcinogenicity in Ulcerative Colitis-Colorectal Cancer Mouse Model. Oxid Med Cell Longev. 2020 May 20;2020:7935917. doi: 10.1155/2020/7935917.
    • Murata M. Inflammation and cancer. Environ Health Prev Med. 2018 Oct 20;23(1):50. doi: 10.1186/s12199-018-0740-1.

    活性酸素はがんを含む生活習慣病発症の共通基盤となる。

  • 略歴

    三重県伊勢市出身、津市在住。三重大学医学部卒業。

  • 社会とのつながり

    第20回日本衛生学会学会賞(平成30年3月)
    日本衛生学会 Editor-in-chief Award(令和3年3月)
    三重労働局 地方労災医員
    三重産業保健総合支援センター相談員
    三重県感染症発生動向調査企画委員会委員
    日本学術会議連携会員

  • 資格

    日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント、社会医学系専門医・指導医

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 医療・福祉の課題