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接合技術の新たな展開に向けて

川上 博士

准教授

工学研究科

機械工学専攻

機能加工

研究分野: 材料機能設計

kawakami(AT)mach.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 溶接・接合技術
  • 継手設計
  • 熱処理
  • 材料評価
  • 機械試験

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    溶接・接合技術をはじめとした加工技術は,デザイン・設計などと比べて自由度に制限があります.その理由は,それぞれの材料ごとに,重さや硬さといった固有の性質を持っているからです.例えば,コンピュータ画面の中のデザインされた製品の重さや硬さを理解し,製品完成までを決めることは難しいのです.そのため,理想的な材料が製品へ適用されていない場合が多くあります.この加工技術に由来する問題を解決することは,エネルギー利用の効率化など循環型社会にとって重要なことと考えています.

  • 成果、活用例

    社会インフラにとって重要なスチール,軽量化・電動化にとって重要なアルミニウム・銅を中心とした金属材料をターゲットとした溶接・接合技術プロセスの開発に取り組んでいます.新プロセスの創出,消費エネルギーの削減,法規・設計が要求する継手を作製する手法について検討を行っています.アーク溶接から固相接合まで幅広いプロセスを適用しています.

  • 今後の展望展開

    最近は以前では難しく避けていた溶接接合技術課題に関しても,ニーズが出てきました.異種材料,溶接姿勢,継手形状など,その目的によって狙いが異なりますが,省エネ化,作業の効率化など社会の発展につながります.これらのニーズに対して,新たなアイデア,プロセスを生み出すことで,お役に立てればと考えています.また,溶接技能作業のデジタル共有化についても検討を進めていけたらと考えています.

  • 主な研究業績・作品等

    • 高炭素鋼溶接金属の高温割れにおよぼす炭素含有量および包晶反応の影響,溶接学会論文集,2002
    • 液化をともなう大気中Al/Cu異材接合プロセスの検討,溶接学会論文集,2007
    • Hardness enhancement by molten metal flow in laser remelting with an ultra-thin additional element coating, Journal of Materials Processing Technology, 2020

    さまざまな材料の組み合わせによる回転ツール点継手作製例

  • 略歴

  • 社会とのつながり

    学術:溶接学会,日本金属学会,日本機械学会等所属 技能:日本溶接協会委員会委員,中部検定委員会評価員,三重県溶接協会理事

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題