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ナノレベルの周期構造における光物性と光デバイス応用

元垣内 敦司

准教授

工学研究科

電気電子工学専攻

電子物性工学

研究分野: オプトエレクトロニクス

motogaito(AT)elec.mie-u,ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • ナノフォトニクス
  • 表面プラズモン
  • メタ表面
  • 微細加工
  • 電磁界解析

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    ナノ構造と光の相互作用のうち、特に周期構造を用いた表面プラズモン共鳴やメタ表面に関心を持っており、これらの物理現象を利用して、センサー、フィルター、偏光素子などの光デバイス作製に関する研究を行っています。2002年にNEDOの産業技術研究助成事業採択時に電子線描画線装置を導入したことがきっかけで、この分野で研究を行うようになり、ナノレベルの周期構造による光の伝搬制御に興味を持って研究をしています。

  • 成果、活用例

    これまでに、回折レンズによるLEDの配光制御や植物工場などのLED照明応用に関する共同研究とJSTや文科省の受託研究を行った実績があります。プラズモニクスやメタ表面を用いた研究に関しては、共同研究や受託研究に発展した実績はまだありませんが、産学官連携につながるようシーズの足固めを行っています。一方で、表面プラズモンセンサーに関する海外の論文誌のゲストエディターを努めるなど、プラズモニクスの研究分野で国際的な社会貢献活動もしています。

  • 今後の展望展開

    プラズモニクスやメタ表面の分野は、学術的な研究は盛んに行われているものの、産学官連携による研究はこれからのテーマだと考えています。表面プラズモン共鳴やメタ表面に関する興味深い物理現象やそれに基づくものづくりを研究シーズとして、産学官連携につながる成果を出していきたいと考えています。また、海外の論文誌のゲストエディター活動を通して、特に海外の研究者との連携も新たに築いていきたいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Atsushi Motogaito, Akitaka Harada, Kazumasa Hiramatsu, Plasmonics, https://doi.org/10.1007/s11468-023-02111-5 (2023).
    • Atsushi Motoaito, Ryoga Tanaka, Kazumasa Hiramatsu, Journal of European Optical Society-Rapid Publications, 17, 6 (2021).
    • Atsushi Motogaito, Yuuta Morishita, Hideto Miyake, Kazumasa Hiramatsu, Plasmonics, 10, pp.1657-1662 (2015).

    電子線描画装置とスパッタリング装置による作製した表面プラズモンセンサーの表面電子顕微鏡像

    RCWA法による表面プラズモンセンサーにおける磁場分布のシミュレーション結果

  • 略歴

    岐阜県生まれ。1998年に静岡大学大学院電子科学研究科電子応用工学専攻修了。1998年に工学部助手に着任。2012年に大学院工学研究科准教授に昇進。現在に至る。2017年~2019年に地域拠点サテライト伊賀サテライト准教授を兼務。

  • 社会とのつながり

    日本光学会 ナノオプティクス研究グループ 運営委員(2016~)
    電子情報通信学会 光エレクトロニクス研究研究会 専門委員(2017~)
    MDPI Topical Advisary Panel for Sensors(2022~)

    (公財)浜松電子工学奨励会 高柳研究奨励賞(2019)

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題