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持続可能なモバイルネットワークの構築を目指して

森 香津夫

教授

工学研究科

電気電子工学専攻

情報・通信システム工学

研究分野: 通信工学

kmori(AT)elec.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

カテゴリ

キーワード

  • 無線通信
  • モバイルネットワーク
  • IoT
  • 携帯電話
  • WiFi

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    携帯電話をはじめとするモバイルネットワークは、我々人類共有の貴重で有限な資源である電波(周波数)を通信媒体として使用しています。昨今の爆発的な利用増により、電波(周波数)資源は枯渇の危機に瀕しており、その有効かつ効率的な利用が強く望まれています。多数の利用者が快適な通信を享受できるよう電波(周波数)資源をはじめとする無線通信で利用される通信資源の高効率利用方法について研究を進めています。

  • 成果、活用例

    携帯電話システムにおける周波数チャネルやモバイル端末の電力資源の有効利用に資する制御方式の提案を行ってきています。また、近年では、無線電力伝送による端末への給電を取り入れたモバイルネットワークの給電制御に関する方式提案なども行っています。これらにより、約300の研究論文および国際会議プロシーディングス論文を発表している。

  • 今後の展望展開

    IoT技術の進展や自動運転の実現に向けて、モバイルネットワークの重要性はますます顕著になってきており、我々の生活において不可欠な社会インフラの一翼を担っています。IoTシステムや自動運転を下支えする持続可能なモバイルネットワークの構築を目指して、当該ネットワークが利用する様々な通信資源の高効率な利用法について研究を進めて参ります。

  • 主な研究業績・作品等

    • Novel Network Structure and its Clustering Scheme Based on Residual Power for Wireless Powered Wireless Sensor Networks, IEICE Trans. Commun., Vol.E105-B, No.12, pp.1498-1507, Dec. 2022.
    • OFDM通信方式における残留周波数オフセット補償方式の提案, 映像情報メディア学会論文誌, Vol. 60, No. 5, pp.773-780, 2006年5月. (学会論文賞受賞)
    • Downlink Transmission Power Control for CDMA/Shared-TDD Packet Communications in Cellular Environments, IEICE Trans. Commun., Vol.E84-B, No.6, pp.1622-1630, June 2001. (学会論文賞受賞)

    無線周波数高効率利用技術

  • 略歴

    三重県生まれ。15年弱の三洋電機㈱勤務を経て、2000年三重大学工学部助教授、2011年より同大学大学院工学研究科教授。2005-2006年ロンドン大学キングスカレッジ客員研究員。

  • 社会とのつながり

    【企業経験】
    1986-2000年 三洋電機株式会社研究開発本部勤務、
    1995-2000年 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所出向、
    この間、交換システム、移動通信システムの研究開発に従事。

    【受賞歴】
    電子情報通信学会通信ソサイエティ活動功労賞 2009年9月
    2006年度映像情報メディア学会丹羽高柳賞論文賞 2007年5月
    2001年度電子情報通信学会論文賞 2002年5月

  • 資格

    第1級陸上無線技術士
    電気通信主任技術者(第1種伝送交換)
    特種情報処理技術者

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題