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太陽光を有効活用できるナノ材料

勝又 英之

准教授

工学研究科

分子素材工学専攻

生物機能工学

研究分野: 分析環境化学研究室

キーワード

  • 光触媒
  • 磁性触媒
  • 太陽光
  • 浄化技術
  • エネルギー

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    エネルギー不足と環境汚染は、現代社会の持続的発展にとって重大な課題です。近年、環境課題の一つの手段として半導体光触媒を用いた汚染物質の分解や水分解による水素ガス製造についての研究が活発に行われています。ここで光触媒とは、光を吸収して触媒作用を示す物質の総称です。光触媒に光が照射されると、通常では困難な化学反応を常温・常圧で進行せることができます。

  • 成果、活用例

    以下の研究テーマに取り組んできました。
    炭酸ガスの燃料・原料物質への変換、水素製造法の開発、超微量有害物質(金属元素・有機物質)の計測法の開発、有害有機化学物質の分解技術の開発、産業・生活排水の浄化法の開発
    これらの研究成果は、多くの学術雑誌に掲載されています。

  • 今後の展望展開

    光触媒の代表的な材料として、酸化チタンが良く知られています。酸化チタンは、光エネルギーが高い紫外線しか吸収できません。再生可能エネルギーの一つである太陽光は、紫外線がエネルギーとして約3%程度しか含まれていません。一方で可視光は、約50%含まれています。このような観点から、効率的に太陽光源を使用するために、様々な可視光応答光触媒を開発していきます。開発した光触媒によりエネルギー不足、環境汚染問題の解決に貢献していきます。

  • 主な研究業績・作品等

    • M. A. I. Molla, H. Katsumata, M. Furukawa, I. Tateishi, S. Kaneco, New J. Chem., 46, 8999-9009 (2022).
    • H. Katsumata, F. Higashi, Y. Kobayashi, I. Tateishi, M. Furukawa, S. Kaneco, Sci. Rep., 9, 14873 (2019).
    • H. Katsumata, T. Sakai, T. Suzuki, S. Kaneco, Ind. Eng. Chem. Res., 53, 8018-8025 (2014).

    太陽光を利用する環境負荷低減化技術

    光触媒による環境浄化機構

  • 略歴

  • 社会とのつながり

    三重県公害審査会委員、三重県公害事前審査会委員、三重県環境影響評価委員会委員、地方自治法第174条第2項に基づく専門委員、三重県流域下水道施設指定管理者選定委員会委員、桑名市環境審議会委員、日永浄化センター第4系統詳細設計付水処理工事プロポーザル審査委員会委員

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題