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斜面と植生の関係を明らかにして災害対策に活用する

田中 宣多

助教

生物資源学研究科

共生環境学専攻

農業土木学

研究分野: 土資源工学教育研究分野

キーワード

  • 地盤

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    樹木は、根系が周辺地盤を保持することで斜面安定性に寄与することが知られています。しかし地震や豪雨に伴う斜面崩壊の事例が多くあります。地震や豪雨が、一定の許容をこえると、斜面安定機能は小さくなるのではないか、斜面崩壊に寄与するのではないかと過去の斜面崩壊事例から疑問に感じました。そこで私は、斜面と植生の関係を力学的に明らかにすることに取り組んでいます。

  • 成果、活用例

    樹木を有する斜面をモデル化し、地震時の応答性と安定性について線形条件での挙動を調べるために、数値解析手法を用いて行っています。数値解析によって求められた結果は、現場の状況と比較することで検証を行う必要があります。本手法は、豪雨に伴う斜面崩壊の検討にも有効であると考えています。

  • 今後の展望展開

    斜面と樹木根系の関係が明らかになれば、植生分布から崩壊の危険性のある斜面を簡易的に評価できるとよいと考えています。

  • 主な研究業績・作品等

    • Yoshikazu Tanaka, Kyohei Ueda, Ryosuke Uzuoka:New Soil-Pile Spring Accounting for a Tree-Root System in the Evaluation of Seismic Slope Stability,Proceedings of the 4th International Conference on Performance Based Design in Earthquake Geotechnical Engine
    • 田中宣多,中村満太,上田恭平,渦岡良介:樹木を有する斜面の地震時応答特性・安定性,土木学会論文集A1(構造・地震工学),77(4),I_689-I_696,2021.
    • Yoshikazu Tanaka, Kyohei Ueda, Ryosuke Uzuoka:The Characteristics of the Vegetation Distribution Related to the Slope Failure Caused by the Earthquake, Understanding and Reducing Landslide Disaster Risk, 479-483, 2021.
  • 略歴

  • 社会とのつながり

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野