泌尿器科悪性腫瘍の臨床診療をしながら、前立腺癌の去勢抵抗性獲得メカニズムの解明、泌尿器科悪性腫瘍のtranslational 研究を行っている。実臨床に繋がるような研究成果を挙げたいと日々考えている。最近ではゼブラフィッシュの異種移植モデルに興味をもっており、膀胱癌細胞の薬効をゼブラフィッシュ異種移植モデルで評価する系の確立を目指している。また三重県の泌尿器科医療の向上のために、多くの若手泌尿器科医の育成も行いたい。
膀胱癌細胞の薬効をゼブラフィッシュ異種移植モデルで評価する系は、浸潤性膀胱癌に対する標準的な治療である術前化学療法+膀胱全摘除術の術前化学療法の効果を事前に評価しうるものと期待している。術前化学療法に効果のある症例とない症例が実臨床上あるので、化学療法前に評価できれば有効な症例を選択しうると考えている。将来は膀胱癌に対する個別化医療に繋がるものと考えている。私が就任後3年間で14名の新しい泌尿器科医が誕生しており、今後もさらなる育成を行う予定である。
各種泌尿器科悪性腫瘍の基礎的な研究を行いながら、実臨床に繋がるシーズがでてくれば、産学連携でそれを推進したいと考えている。三重県内の主たる関連病院に手術支援ロボットが導入され、若手泌尿器科医の教育の場が広がったものと考えている。
群馬県立前橋高等学校卒業 1988年 京都大学医学部入学 1994年 京都大学医学部卒業、京都大学医学部附属病院などで泌尿器科研修、2002年 京都大学大学院医学研究科博士課程、2006年 米国Johns Hopkins大学 研究員、2008年 京都大学医学部 助教、2012年 関西医科大学 助教、2013年 京都大学医学部 講師、2016年 同 准教授、2019年より現職
2012年版 前立腺癌診療ガイドライン 編集委員
2016年版 前立腺癌診療ガイドライン 編集委員 日本泌尿器内視鏡・ロボテイクス学会 代議員、日本泌尿器腫瘍学会 代議員、日本泌尿器科学会 代議員、日本癌治療学会 代議員、日本癌学会 評議員
日本泌尿器内視鏡学会技術認定医
ロボット(da Vinci)手術認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター制度 認定医
日本内視鏡外科学会 泌尿器科腹腔鏡認定医