助教
医学系研究科
生命医科学専攻
臨床医学系講座
研究分野: 脳神経外科学
悪性神経膠腫グリオーマは原発性脳腫瘍に約30%を占める脳腫瘍のひとつです。
脳に浸潤していくためグリオーマと正常な脳の境界は分かりずらく、肉眼的に全摘出術が極めて困難です。画像検査を含めた診断技術などを駆使した手術方法も進歩していますが、術後の放射線化学療法も必要で、世界標準の治療を行ったとしても平均生存期間は約20カ月と短いので、可能な限り摘出することが最善策だとされています。
グリオーマと正常な脳の境界を明確にするために、現在、手術中にMRIを使用しているが、術中MRIは高額で設置している施設もあまりありません。
そこで、発光物質がグリオーマに取り込まれる性質を利用し、超音波を当てる事で、境界を明確にできないかと考えています。
MRI装置に比べて、価格や設置場所などの問題が少ないので、どの施設にも取り入れやすい超音波装置を用いて、術中残存病変をできるだけ減らす方法として確立させたいと考えています。
2000年 三重大学医学部卒業、三重大学医学部脳神経外科学講座入局、三重県の関連施設で脳神経外科医として従事、2007年 Royal college of surgeons in ireland に留学 てんかんの研究を行う。扁桃体へのカイニン酸注入後、一側海馬CA3優位の障害とてんかん誘発の研究にて2010年三重大学医学博士取得
2017年~三重大学脳神経外科助教
脳神経外科専門医
神経内視鏡技術認定医