助教
附属病院
血管ハートセンター
研究分野: (脳神経外科)
3次元CT血管造影や脳血管造影を用いて、患者さんそれぞれの脳動脈瘤例の形状モデルの作成が可能となり、コンピューター数値流体力学(CFD)により個々の脳動脈瘤の血行力学的特徴を解析することが可能になりました。また、動的造影MRIをもちいた血管壁の透過率と炎症の関係も明らかになってきました。これらの研究を行っており、また、これらの情報は患者さんの治療時にも役立てています。
脳動脈瘤において、術前の血管形状モデルを用いたCFD結果と、術前に動的造影MRIから得られた造影剤血管透過率、術中観察された動脈瘤壁の性状や採取した動脈瘤壁の組織学的所見を比較・検討することで、脳動脈瘤の発生や増大、また、破裂などに関連した病態の解明をめざします。
脳動脈瘤の壁の状態が手術前に予測できれば、未破裂脳動脈瘤に対する治療が必要か否かの検討や、開頭クリッピング術や脳動脈瘤コイル塞栓術をより安全に行うための有用な情報となります。また、動脈瘤の発生・増大・破裂のメカニズムならびに動脈硬化の機序の解明などに繋がれば、その治療方法や他分野での応用も可能な可能性があります。
2003年 三重大学医学部卒業、三重大学医学部脳神経外科学講座入局、三重県の関連施設で脳神経外科医として従事
2013年 三重大学大学院医学系研究科卒業、中大脳動脈瘤の破裂状態におけるWall shear stressの研究にて医学博士取得
2017年~三重大学医学部附属病院 助教
第77回日本脳神経外科学会中部支部学術集会 優秀論文賞
第78回日本脳神経外科学会中部支部学術集会 優秀論文賞
第39回日本脳神経CI学会ポスター賞
第34回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会 poster賞金賞
日本脳神経外科学会専門医、指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医 、指導医