助教
生物資源学研究科
共生環境学専攻
環境情報システム工学
研究分野: フードシステム学
これからのデータAI時代を学生が生き残るためには,私はハードとソフトの両輪が武器となると考えている.具体的にはCADや3Dプリンタを用いた設計製図学の講義,農・食に関わるセンシング技術とデータサイエンスに関わる教育研究を通じて,複雑な環境下のデータ取得と意味づけの重要性を伝えている.
さらに,上記についての早期意識付けを狙い,チームGANTTのメンバーとして高校生を対象としたアウトリーチ活動行っている(http://www.gantt.jpn.org/index.html).
学内のDX推進の一環として,設計製図学にて3Dプリンタによるデジタルファブリケーションの課題を課し,成果物をオープンキャンパスや学内イベントで展示した.また,三重県下の農・食の価値を高めるために,ラマン分光法を応用した製造工程中の清酒の品質評価方法を構築した.さらに,データに基づいた肉牛の健康管理を行うため,独自のセンシング技術を用いた心拍及び呼吸の計測方法を構築した.
社会連携活動として,高校での探求指導でデータAIを活用した教育研究の紹介を行っている.
設計製図学においては,学生が身に着けたファブリケーション技術を社会還元するための,プロジェクト課題を始動予定.学生に対して3Dプリンタでモノづくりをする課題を提供していただけるパートナーを地域から広く募集する.
清酒の光計測については,「美味しさ」に結び付く情報の可視化を目指す.肉牛のバイタルセンシングにおいては,畜産農家の管理効率化及び肉牛の快適な生育を支援することを目指す.
チームGANTTで行っている文理掛け合い授業の面白さを東海圏でも伝えていきたい.
愛知県名古屋市出身.京都大学大学院,イリノイ州立大アーバナシャンペーン校での短期留学,理化学研究所仙台支所での研修経験を経て,光学技術及びデータサイエンスを学ぶ.博士課程修了後に日本たばこ産業株式会社に研究員として4年半在籍し,2020年より現職.
2013~2016年の間,日本学術振興会特別研究員(DC1)として3年間,乳牛の乳房炎早期診断のための中赤外光・テラヘルツ波を用いた乳中体細胞数センシングについて研究を行った.
2016~2020年の間,日本たばこ産業株式会社の研究員として非破壊計測手法に関わる海外発表を2件、特許出願を4件実施した.