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クジラやイルカの生態を調べる

吉岡 基

教授

生物資源学研究科

生物圏生命科学専攻

海洋生物学

研究分野: 魚類増殖学

motoi(AT)bio.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • クジラ
  • イルカ
  • 捕鯨

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    専門は、鯨類学、海生哺乳動物学、繁殖生理学。水族館で飼育されている鯨類の繁殖生理学に関する基礎的な研究を進め、水族館との共同で国内初の人工授精によるハンドウイルカの出産に成功。全国の水族館との研究を継続するとともに、伊勢湾や熊野灘に生息する野生鯨類の生態研究にも広く取り組んでいます。

  • 成果、活用例

    クジラやイルカの生態の理解は,単に生物学的知見を増やし,われわれの知的欲求を満たすだけではなく,クジラやイルカを生物資源としてどのように利用したらよいかを考えるために必要なことです.ホエールウォッチングなどでの観光資源としての利用,水族館での持続的展示などにもつながるほか,海岸に打ち上がる死体への対応にもつながります.

  • 今後の展望展開

    研究内容とその成果を活かすという点においては,観光産業,地方自治体,水族館等との共同や連携が可能であると考えます.また,イルカがもっている機能を人間生活に応用する研究にも役立つかもしれません.

  • 主な研究業績・作品等

    • Robeck T.R., Steinman, K.J., Yoshioka, M., Jensen, E., O'Brien, J.K., Katsumata, E., Gili, C., McBain, J.F., Sweeney, J. and Monfort, S.L. 2005. Reproduction, 129: 659-674.
    • Funasaka, N., Yoshioka, M., Suzuki, M., Ueda, K., Miyahara, H. and Uchida, S., 2011. Aquatic Mammals, 37(4): 433-442.
    • Furuyama, A., Yodo, T., Funasaka, N., Wakabayashi, I., Oike, T. and Yoshioka, M., 2020. Rapid Communications in Mass Spectrometry, 34(18): e8857. doi.org/10.1002/rcm.8857

    ハンドウイルカ(このうちの1頭がその後,日本ではじめて人工授精による出産)

    海岸に漂着したスナメリの死体(伊勢湾沿岸では,スナメリ死体の漂着が多く,報告件数は日本で最多)

  • 略歴

    静岡県出身.東京大学大学院農学系研究科博士課程修了(農学博士),重大学理事・副学長(研究・情報担当)、三重大学副学長(研究担当)を歴任し、現在、三重大学大学院生物資源学研究科教授,同附属鯨類研究センター長。

  • 社会とのつながり

    国立科学博物館,日本鯨類研究所で非常職員としての勤務歴あり.日本鯨類研究所非常勤理事,太地町立くじらの博物館学術顧問,瀬戸内海西方海域スナメリ協議会顧問などを務める.日本動物園水族館協会古賀賞,日本水産学会奨励賞

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題