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生態系の中での昆虫の働きを理解し、活かす

塚田 森生

教授

生物資源学研究科

資源循環学専攻

農業生物学

研究分野: 昆虫生態学

tsukada(AT)bio.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 昆虫
  • 生態
  • 花粉媒介
  • 外来生物
  • 進化

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    昆虫は個体数も種類も極めて多い身近な生物です。嫌われることもありますが、昆虫無しでは我々の生活は成り立たないと言って良いでしょう。ブルーベリー、カボチャ、ソバなど、昆虫が花粉を運ばなければ生産性を維持できない農作物がたくさんあります。害虫は困りものですが、それを食べて減らす昆虫もたくさんいます。ひっそりと働く野生の昆虫の性質を理解し、活用したいと考えています。

  • 成果、活用例

    花粉媒介についてよく知られていない農作物について、どのような昆虫が働くのか、それは何を食べて育つのかと言ったことを明らかにし、農業現場で活かされています。また、海外ではオリーブの大害虫であるミバエを安価に防除する方法を開発し、農薬等の高価な手段を取り入れられない現地の農家に採用されています。

  • 今後の展望展開

    野生の昆虫の働きや、害虫になる仕組みなど、わからないことはたくさんあります。それらを1つずつ明らかにし、人類の知的財産として活用することが大切です。生物学的に重要な発見も期待できますし、環境保全を図りながら農業の生産性向上に役立つことも出来ると考えます。

  • 主な研究業績・作品等

    • Yasin, S., P. Rempoulakis, E. Nemny-Lavy, A. Levi-Zada, M. Tsukada, N. Papadopoulos and D. Nestel (2014) Crop Protection 57: 63-70.
    • Tsukada, M., M. Inui, N. Suzaki (2017) Journal of the Entomological Research Society 19: 43-52.
    • Rizkawati, V. and M. Tsukada(2020) Arthropod-Plant Interactions 14: 585-594.

    オリーブミバエを捕まえる

    たくさんの小さな甲虫が訪れるチェリモヤの花

  • 略歴

    奈良県出身。大学院修了後、三重大学の助手に採用され、現在に至る。国内のほか、東南アジアやアラビアなど海外でのフィールドワークの経験があります。

  • 社会とのつながり

    三重県環境影響評価委員会会長、津市環境審議会会長、愛知県環境影響審査会委員、三重県環境審議会専門部会委員など

  • 資格

     

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 環境への課題
    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題