社会のニーズに応じて新規材料が開発されると,それらを必要な形状にするための様々な加工技術も必要になります.近年では,加工時に発生する「ゴミ」が様々な問題を引き起こす事例も多くあります.そこで,工具を用いた「機械加工」技術に関する研究分野で,環境問題と加工技術との両立を目指しています.
切り屑発生量が少ない割断方法として,特許「配管割断治具および配管割断装置」を取得しています.これは,プラント等で発生する使用済み配管の内壁調査のために,配管を軸方向に割断する際に利用可能な技術です.また,繊維強化複合材料への穴あけやトリミング加工の際に,炭素繊維の細かなゴミの発生を極力抑えた加工技術に関しても,「合成樹脂の切断加工方法及び切断加工装置」の名称で出願済みです.
基礎的な加工技術を上手く組み合わせたり,工夫を加えたりする事で,まだまだ新しい技術が生み出せると考えています.上記に記したような技術を基にして,より実用的な技術への展開を目指しています.