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一次線毛を標的とする疾患治療薬の開発

西村 有平

教授

医学系研究科

生命医科学専攻

基礎医学系講座

研究分野: 統合薬理学

yuhei(AT)med.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 発達障害
  • 先天異常
  • 化学物質リスク評価
  • 疾患モデル開発
  • 治療薬開発

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    発達障害の病態解明と治療薬開発を夢見て、薬理学を基盤とする教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。これまでに、多くの先生方のご指導をいただきながら、様々な角度から薬理学を学んできました。多様な薬理学的アプローチを用いて、夢の実現を目指しています。

  • 成果、活用例

    データ解析による予測と、実験による検証を組み合わせて、様々な疾患関連遺伝子を同定してきました。またゼブラフィッシュを用いた医薬品や化学物質のリスク評価手法も開発してきました。三重ジュニアドクター育成塾、高大連携、西日本医学生学術フォーラムなどの活動を通して、小学生から大学生まで、シームレスな研究医養成にも関わっています。

  • 今後の展望展開

    三重大学線毛疾患研究センターを組織し、一次線毛と呼ばれる細胞のアンテナを標的とする治療薬の開発を目指します。一次線毛は細胞の増殖や分化を制御していることが知られていますが、その制御機構は細胞特異性があることが示唆されています。この特異性を解明することにより、疾患に関連する一次線毛のみに作用し、その他の一次線毛には影響しない治療薬の開発が可能になると考えられます。線毛疾患研究センターでは、教育や社会貢献にも積極的に取り組みます。

  • 主な研究業績・作品等

    • Primary Cilia as Signaling Hubs in Health and Disease. Nishimura Y et al Adv Sci 6(1):1801138 (2018)
    • Zebrafish as a systems toxicology model for developmental neurotoxicity testing. Nishimura Y et al Congenit Anom 55(1):1-16 (2015)
    • Genome-wide expression profiling of lymphoblastoid cell lines distinguishes different forms of autism and reveals shared pathways. Nishimura Y et al Hum Mol Genet 16(14):1682-1698 (2007)
    • 英語論文被引用回数 3631, h-index 31

    ゼブラフィッシュのクッペル胞の線毛イメージング

    基礎研究医養成をめざして (三重大X vol. 43)

  • 略歴

    1993年 三重大学医学部卒業
    1998年 三重大学医学部薬理学助手
    2002年 三重大学大学院医学系研究科薬理ゲノミクス講師
    2004-2007年 UCLA自閉症研究治療センター客員研究員
    2014年 三重大学大学院医学系研究科薬理ゲノミクス准教授
    2017年 三重大学大学院医学系研究科統合薬理学教授

  • 社会とのつながり

    Congenital Anomalies Award, 日本先天異常学会 (2018)
    Young Investigator Award, Cure Autism Now Foundation (2005)
    日本先天異常学会(理事)、日本心脈管作動物質学会(理事)、日本薬理学会(評議員)、日本毒性学会(評議員)
    三重県地域医療対策協議会 医師派遣検討部会委員

  • 資格

    薬理学エデュケーター

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 医療・福祉の課題