100年以上前の異国の話なので、私たちには縁もゆかりもないようですが、傑作と呼ばれている作品は、そこに何がしかの普遍性、21世紀の現代にも繋がるものを持っています。文学作品を精読することは本物の外国語に触れる機会ともなります。
研究した成果を公開講座の形で還元できるよう努めています。本来の専門は19世紀ですが、市民講座では20世紀の作家作品も取り上げ、過去には桑名サテライトカレッジでヘミングウェイの短篇、現在は伊賀連携フィールドでフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を市民の方と読んでいます。
今後も公開講座あるいは出前授業を通して、社会人の方や高校生に文学を読む楽しさをわかりやすく伝えられるよう努力します。テーマとしてはアメリカ文学のみに限定せず、日本文学との比較にも触れられればより興味を持って頂けるかと考えています。