准教授
工学研究科
情報工学専攻
知能工学
研究分野: スマートシステム研究室
電力機器メーカーでの研究開発経験を生かして、電力の効率的な利用や利用者にとって最適な電力消費の制御を行うための組合せ最適化アルゴリズム・IoTデバイス・システムについて研究しています。 また、情報教育やデータサイエンス教育への従事経験を生かして、教育データの活用による教育の高度化、教育の情報化・情報教育に関する研究に取り組んでいます。
電力割当制御IoT デバイス「スマートタップ」の開発、制御アルゴリズムの設計と解析、および電力割当制御システム構築に従事し、待機電力削減による省エネ機能やセンサ情報を用いた家電の自動制御機能を実現し、有用性を示しました。教育の情報化の研究では、高等教育機関のノート PC 必携化における重要点を学生アンケートの データなどから考察し、この分野で従来あまり着目されなかった学生同士の教え合いの重要性を見いだしました。
電力割当制御については引き続き、理論的な組合せ最適化アルゴリズムと実践的なIoTデバイス・システムの研究開発とを両立し、理論と実践の両方の観点から追究します。教育においては、学修内容を実践する機会として身近なトピックや実データの分析の機会を持つことが、学生のモチベーションや理解度の向上につながることがわかってきました。今後も実社会の課題や実データを研究・教育の題材としてゆきたいと考えています。
奈良県出身、京都大学理学部・同大学院情報学研究科卒業、株式会社エネゲート・京都大学iCeMS情報戦略室特定拠点助教・三重大学総合情報処理センター助教・同大学地域人材教育開発機構講師を経て現在に至ります。