教授
生物資源学研究科
共生環境学専攻
環境情報システム工学
研究分野: 生産環境システム学
近年、IoTやインダストリー4.0などによる生産設備・交通運輸機器などの知能化、自動化および複雑化などへの進化に伴って、スマート設備診断技術も、設備の重大なトラブルや事故を未然に防止して安全・安心を確保するために必須な技術として益々注目されます。スマート設備診断技術は知的設備診断技術とも言い、AI(人工知能)を生かして、設備異常を自動的に早期に検出し、異常種類を自動的に判明する技術です。スマート設備診断技術について研究を行い、企業等と共同でスマート設備状態監視・診断装置システムの開発も行っています。
近年、研究成果を活用して開発した実用的なスマート状態監視・診断装置システムは、
(1)スマート軸受診断器(BcDr-02)
(2)オンライン・スマート設備状態監視・診断システム(McDr-A)
(3)スマート・ポータブル設備診断装置システム
今後、スマート設備診断技術について重点的に行う内容は以下の通りである。
1)AI技術(ディープラーニングや知識工学など)を用いて、人間のように状況に応じた臨時応変の推論機能をもち、更に多くの設備異常種類の自動学習・精密診断の実現;
2)AI技術を用いて更に高精度な余寿命予測技術の確立;
3)振動信号、AE信号、音響信号、電流信号などの複数情報の融合により診断精度を高める技術;
4)可変運転条件設備(回転数や負荷が変動する設備)の高精度な知的診断技術の確立。
1997年3月三重大学大学院農学研究科農業機械学専攻修士課程修了、1990年9月九州大学大学院博士課程修了(農学博士、工学博士)、同年10月九州工業大学情報工学部助手、1996年4月九州工業大学情報工学部助教授.2003年4月三重大学大学院共生環境学専攻環境情報システム工学講座教授となり現在に至る.
一般社団法人日本設備管理学会副会長
一般社団法人日本プラントメンテナンス協会TPM優秀商品賞審査委員会委員
一般社団法人日本機械学会評価・診断シンポジウム組織委員
一般社団法人日本設備管理学会「最新設備技術の実用性に関する研究会」主査
一般社団法人日本設備管理学会誌編集委員会委員