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線虫を通してミクロな世界を覗く

北上 雄大

助教

生物資源学研究科

資源循環学専攻

森林資源環境学

研究分野: 森林微生物学教育研究分野

kitagami(AT)bio.mie-u.ac.jp
(AT)は@に読み替えてください。

キーワード

  • 森林
  • 土壌
  • 微生物
  • 線虫
  • 顕微鏡

関連するSDGs

  • 背景、動機付け

    森における微小生物の営みに興味があり,主に線虫類の生態や多様性を研究しています。調査地では土壌など微小生物が含まれる試料を採取し,その後顕微鏡を用いてそれら微小生物の種類や数を調べています。普段の生活ではこのような微小生物を目にする機会はありませんが,森を形作る一員であることは間違いなく,人知れず大事な役割を担っています。

  • 成果、活用例

    生物多様性を通して得られる生態系サービスの維持とそのモニタリングは持続的なサービスの享受において重要です。例えば,土壌に住む線虫は土壌環境の変化に応答して種類や個体数が変化することで,土壌環境の変化を理解するための生物指標として応用が可能です。

  • 今後の展望展開

    近年の環境DNA解析などの技術進歩によって,微小生物の多様性や生態が詳しくわかるようになってきました。線虫を含む小さな生物の興味深い生態を明らかにして,私たちの周りを取り巻く微小生物に興味を持ってもらえるように研究成果を発信していきます。

  • 主な研究業績・作品等

    • Y.Kitagami, T. Tanikawa, Y. Matsuda (2020) Soil Biology and Biochemistry 151 108044
    • Y.Kitagami, K. Obase,CF. Chen, Y. Matsuda (2022) Forest Ecology and Management 524 120518
    • Y.Kitagami, Y,Matsuda(2022) Mycorrhiza 32 95-104
    • 英語論文被引用回数:82

    森林での円筒コアを用いた土壌の採取

    微細な口針を刺して菌糸を摂食する線虫。バーは0.1mm

  • 略歴

    三重県生まれ。2020年より三重大学生物資源学研究科助教。

  • 社会とのつながり

  • 資格

  • 高大連携における探究活動の支援分野

    • 自然科学(化学・生物・数学など)への課題