教授
工学研究科
情報工学専攻
コンピュータサイエンス
研究分野: コンピュータアーキテクチャ
パソコンやスマホのように身近でコンピュータらしい形をしているものだけでなく、小さな組込み機器や高性能サーバなど多種多様のコンピュータが現代社会を支えています。コンピュータアーキテクチャは、コンピュータシステムのソフトウェアおよびハードウェアの両面に関わる研究分野です。ソフトがハードでどのように実行されるか、ハードの性能を引き出すにはどのようにソフトを構成するか、といったことの理解がシステムの性能向上につながります。
研究室では、特定の計算専用のハードウェアを設計し、ソフトウェアと協調してアプリケーションを実行する研究などを行っています。何をソフトで、何をハードで実現するか、データの流れと並列処理の設計、演算アルゴリズムや精度の選択などの観点から効率化を図ります。手のひらサイズの組込みボード向けのAIアクセラレータなどを課題としています。こういった研究を通して、新しいコンピューティング環境に適応できる人材の育成を目指しています。
更なる高性能・高効率計算を実現するための、コンピュータの設計自動化技術に関する研究も行なっています。特に、現在使われている半導体とは異なる原理で動作する、超伝導単一磁束量子デバイスを用いて、未来のコンピュータを作る研究を進めています。そのために、データの処理や伝送のための新しい考え方、設計支援のためのアルゴリズム設計やソフトウェアツール作成、などの課題に取り組んでいます。
愛知県出身。奈良先端科学技術大学院大学、名古屋大学、京都大学を経て2019年より三重大学大学院工学研究科教授。