准教授
附属病院
中央放射線部
研究分野:
日進月歩の画像診断技術を検証し、安全かつ効率的に日常臨床で活用することは大変重要です。特に最近では人工知能や様々な数理モデルの活用が、画像診断領域においても重要性を増しており、これら先端技術の有効利用を目指しています。
世界で初めてDual-energy CTにおける深層学習画像再構成法の臨床有用性について論文報告を行いました。また深層学習画像再構成法を活用し、腹部CTの放射線被ばく線量を従来法と比較し約30%低減できることを実証し、診療用CTの放射線被ばく低減を実現しました。膵癌の血流を定量評価できるパーフュージョンCTを活用し、膵癌の血流が化学放射線治療に対する反応性に関連することを解明し、今後の臨床応用が期待されています。SPECT定量評価法によって、従来の定性的評価手法と比べて、より高精度の骨転移診断や肝予備能評価が可能であることを実証しつつあります。
CTやMRI、核医学などの画像診断分野において、機器やソフトウェア、解析法の進歩により、定量解析が進んでいます。従来の定性的評価から定量的評価への転換は、画像診断の精度や客観性の向上に重要で、質の高い個別化診療につながると考えています。現在、perfusion CTやdual-energy CTを活用した定量的評価法の開発、SPECT定量法の開発、様々な画像診断から算出される定量的指標の臨床有用性や相補的価値などに関する臨床研究を進めています。
三重県生まれ。1998年三重大学医学部卒業。三重大学医学部附属病院放射線科および松阪中央総合病院内科で研修。2014年医学博士取得。2017年三重大学医学部附属病院放射線科講師。2019年より現職。
NPO法人三重画像診断機構理事、NPO法人心臓MRハンズオン理事、日本核医学会評議員、日本心臓血管放射線研究会世話人
放射線科診断専門医、日本医学放射線学会研修指導者、核医学専門医、PET核医学認定医、
検診マンモグラフィ読影認定医師