教授
工学研究科
機械工学専攻
ロボティクス・メカトロニクス
研究分野: 人間支援システム
工場などの産業分野,福祉分野や家庭内でのロボット,自動車など,単に性能を向上させるだけでなく,人に負担をかけず,安心,安全で人に優しい機械づくりが必要となっています.そのためには,人の負担を肉体的,心理的に評価して,それにあったロボットなどを開発しています.人への負担を評価する技術として,心電,筋電や血流などの生体データ解析手法やアンケートに基づく心理的解析手法を保有しています.
今までに人を支援する装置として,工場での重量物を軽快に運搬できるアシスト装置,腰痛を防止のための腰の負担を軽減するアシスト器具,あぐら座りでの脚部の負担を軽減するアシストクッション,ボンベやドラム缶などの重量物運搬の負担を軽減するアシスト器具,車の長時間運転での座姿勢負担軽減用シートなどの開発を行ってきました.これらの一部は特許を取得するとともに,企業と共同開発したものを商社を通じて販売も行っています.
少子高齢社会での安全で安心な社会を実現するために,産学官の連携を通じて,人を支援する装置やシステムの開発を行っていきたいと考えています.特に企業等での比較的大きな規模のシステムについては,企業の要望に合わせて,文部科学省や経済産業省などの補助金を獲得して,開発を行っていきたいと考えています.
1963年3月生.愛知県出身.1986年東北大学工学部機械工学科卒業.1991年同大学大学院博士課程修了.工学博士.1991年東北大学工学部助手,1998年三重大学工学部助教授,2007年同大学教授となり現在に至る.途中,理化学研究所理研-東海ゴム人間共存ロボット連携センターチームリーダー(2007年~2015年),三重大学大学院工学研究科副研究科長(2019年~2020年),同大工学研究科長(2020年~2023年)を歴任.
1995年日本機械学会研究奨励賞,2004年日本機械学会論文賞,2015年自動車技術会フェロー,2017年Best Paper Award of he Thirteenth International Conference on Autonomic and Autonomous Systems, 日本人間工学会代議員, 自動車技術会代議員, 日本学術会議連携会員
認定人間工学専門家