江戸時代の文芸を研究しています。特に戯作と呼ばれるジャンルに関心があります。戯作作品の個々の解明のほか、現代にいたるまでの継承を考えつつ、研究に取り組んでいます。近年では忍者・忍術について研究しています。江戸時代から現代までの忍者作品を検討することで、史実とは違う忍者像の形成と変遷を明らかにし、さらに創作における忍者の魅力を見いだしています。
江戸時代の小説を通して、江戸庶民の生活や風俗などを明らかにすることで、伝統的なデザインをもとにした現代の創作に役立てている。史実とは異なる忍者像が形成されていった過程を明らかにすることで、人間の想像力の素晴らしさを世間に知らしめた。史実と伝統的な創作の二つを明らかにすることで、現代の創作の手がかりを作った。
江戸時代の書物を対象に研究しているので、未整理の書物群について、調査・整理する機会があれば、それを行いたい。くずし字のままで現代の字に置き換えられていない未翻刻の小説を翻刻することで、江戸時代の小説の魅力を広く伝えたい。江戸から現代に至るまで、忍者を描いた作品について、特徴と面白さを解明し、世間に広めたい。
1973年、長崎県生まれ。2010年より三重大学人文学部准教授。2019年より三重大学人文学部教授。